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2012年08月30日01:23

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『Warrior』

『Warrior』

 先日の『Black & White/ブラック & ホワイト』つながりで、トム・ハーディー主演映画をもう一本。
日本では中々公開が決まらないけど(もしかしてDVDスルー?)、ニック・ノルティが助演男優賞にノミネートされた『Warrior』。
『ロッキー』を総合格闘技ものに置き換えた感じか。
あまり知名度はないギャヴィン・オコナー監督だが、早くも代表作という声が聞こえてくる。

 かつて日本でもPRIDEが人気を博したが、アメリカでは世界最大規模のUFCなどが賑やからしい。
この映画には一組の兄弟が登場し、それぞれの目的で大会の頂点を目指す。
イラク戦争に従軍したトミー(トム・ハーディー)は<なくした自分>を取り戻すため、教師のブレンダン(ジョエル・エドガートン)は家族のマイホームを取られないためにリングに立つ。
この兄弟、いや年老いた父(ニック・ノルティ)を含め一家は崩壊しているのだが、その事情は展開が進むにつれて詳らかになる。
 
 定番中の定番を思わせる話で、あまり意外性はないのだが、これが心を打つ。涙
スポ根ものであると同時に家族の絆の物語であり、ひいては現在のアメリカを象徴しているともいえる。
私には、大義のないイラク戦争を経験して満たされない精神の帰還兵とサブプライムローン問題で痛手を受けた多くの米国民を象徴しているように思えてならないのだ。
だからこそ観客は二人のガッツとファイトに酔いしれるし、共感を持ってみることが出来るのだろう。
また父が象徴に富んだ『白鯨』のテープを片時も手放さないことでも戦いの意味を暗示していると思える。

 なんといっても見所はファイトシーン。格闘技はろくに知識を持っていないが、(さすがに本職の格闘家と比べると幾分線が細く感じるものの)それなりに見栄えする体作りをしているように思える。アクティヴなカメラワークも相まって迫真のシーンの連続には思わず身を乗り出す。
ラストショットには思わず目頭が熱くなった。

フォト



※アマゾン・ジャパンでアメリカ盤は買えます。(日本語ないけど)あせあせ
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