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2012年08月19日23:37

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るろうに剣心

試写会のハガキをいただいたので、
8月16日ニッショーホールにて鑑賞。
http://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin/index.html

作品に関しての詳細情報はほとんど知らず、
まっさらの状態で観たので、それなりに楽しめた。
息子が原作漫画のファンだったから、
絵柄と雰囲気くらいはちらりと目にしてはいたけれど、
ちゃんと読んだことはないので主役以外のキャラクターも知らない。
幕末から明治にかけての話で、斎藤一も出るよ、と聞いたくらい。

棚ぼたのハガキをいただく気になったのは、
『龍馬伝』の人斬り以蔵の哀れさが記憶に新しい佐藤健くんが、
そのイメージにかぶる主役・人斬り抜刀斎を
どう演じているか見てみたかったから。
ビジュアル的にもきっと似合うだろうと思っていたので。

で、やはり彼はとても良かった!
前非を悔いて「不殺(ころさず)」の誓いを立て、
流浪人となった現在の剣心の、
のんびりふんわりした雰囲気は可愛らしいし、
「おろ?」など独特の台詞のとぼけた味わいも自然。
一方剣を手にしての立ち回りは、
特撮とは言え凄みのある目で迫力十分。

彼がまだ十代の暗殺者の頃の回想も、
純粋であるがゆえに必死で命令を全うしようとする姿が、
まるきり以蔵とかぶって切なくなる。
あの役なくしてこのキャスティングはなかっただろう。
いいなあ、とまたしみじみと以蔵を思い出してしまった。

と思ったら、監督はなんと『龍馬伝』の大友さんか!
それも知らず観ていたのだが、道理で龍馬伝キャスト目白押し。
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・緋村剣心(佐藤健)
・高荷恵(蒼井優)
・相楽佐之助(青木崇高)
・武田観柳(香川照之)
・斎藤一(江口洋介)
・鵜堂刃衛(吉川晃司)
・神谷薫(武井咲)
ほか
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健くんもだが、蒼井優ちゃんや香川さんも『龍馬伝』のイメージが重なった。
高荷恵は悪役・観柳の女となり、悪事に加担しているけれど、
そこから逃れて剣心たちの住処に身を隠すミステリアスな役どころだし、
香川さん演じる武田観柳の成りあがり臭ぷんぷんの傲慢ぶりは、
ちょっと弥太郎が入っているような感じ(歯は不自然なまでに白いけど)。
青木くん演じる相楽佐之助は、まさに原田佐之助的性格で大暴れ。
彼はいつも直情型の役が多いなあ。
江口さん演じる斎藤一は鋭くてもうカッコイイの一言。

『新選組!』と『龍馬伝』のあれこれが頭のなかで混じり合う。
だいたいが、冒頭いきなり鳥羽伏見の戦いの死屍累々の場面で、
「いたぞ!新選組だ!」の台詞、誠の旗が見えるのだから、
『組!』ファンとしては気持ちがざわめく。
こういう場面は青っぽく沈んだ銀残しのような画面で雰囲気あり。
もともと私はCGは苦手だが、全体にトーンは渋くて悪くなかったと思う。
毒物騒ぎの際に、恵が医師としての本領を発揮して、
必死に大勢の治療にあたるのはちょっと『JIN〜仁〜』を連想した。

観柳に雇われている殺人マシーンのような鵜堂役の吉川さんは、
どっしりと安定した凄みと大きさがあって良かった。
綾野剛くんも悪役側。
仮面や長い鬘、それをはずした姿などインパクトはあるけれど、出番は少なめ。
(これは原作通りではなく、オリジナルに近い役らしい)

帰宅してから息子にプレスシートを見せると、
原作ファンらしくいろいろ突っ込みが入った。
香川さん演じる観柳は髪型こそ同じようにしてるけど(メガネのオカッパ)、
もっと細身で高級官僚的な嫌味な感じだそうだから、
映画の泥臭さは香川さん流だったんだろうな。
それはそれで面白かったけれど、
薫役の武井咲ちゃんはちょっと難ありかも。

原作に思い入れのあるひとには細かい文句もあろうけれど、
主人公が魅力的なのは何より。
スピード感もあり、ぐいぐい引っ張られて爽快感があった。
試写会ハガキを下さった方に感謝。
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