残暑お見舞い申し上げます。
今年の夏はいろいろと見たい展覧会などあり、どこから手を付けるかスケジュールとにらめっこの日々。
とりあえず『ツタンカーメン』と『特撮博物館』は混雑していそうなので、9月かな?
それまでは細々と(?)所有ソフトを見てすごそうか。
(まぁ、あてにならない発言ですが…)
『
アイアン・スカイ』
昔々…というほどでもないが、フィンランドで『Star Wreck(スターレック)』という『スタートレック』のパロディ自主映画があった。
脚本と芝居の凡庸さはさておき、
特撮だけは低予算ながら唸らせられる出来栄えだったのを覚えている。(あまりに宇宙船等が既存のものにクリソツすぎて一般流通できず、デザイン変更して『スターレック 皇帝の侵略』として発売したという経緯がある。)
小生はそのことを失念していた、この映画を見るまでは…。
第二次世界大戦後、ナチはアメリカが月面着陸以前に月に移住していて、再び地球征服に乗り出すというナンセンス映画。
もっともナチスはV2ロケットやジェットエンジンを発明した実績もあるので、まるっきり根も葉もないと言い切れなかろうというところに目を付けたのは慧眼か。(笑)
繰り出すギャグに抱腹絶倒しながらも腐敗した権力者を茶化した鋭い社会風刺の数々に考えさせられる。
また、プロパガンダの面でもナチスの有能性がパロディ化されていて、多岐にわたりよく練りこまれていると感心しきり。
総統役にドイツ出身でラース・フォン・トリアー映画常連組の
ウド・キアが配されているあたりも嬉しいサプライズ。
やれ<宇宙空間で音が聞こえる>とか<重力を感じる無重力状態>とか<「絶対空気あるよね」という真空状態>とか突っ込みどころはさておいて(笑)、この宇宙船描写の感覚は覚えがあると感じていた。
監督さんは誰かいな?
そう思い調べたら
ティモ・ヴオレンソラ…って、あんた
『スターレック』の人ですがな。(笑)
そうだ、あの時見せた才能の片鱗は本物の輝きをもって再降臨したのだ。
ナチが好きでも嫌いでもSF映画が好きでも嫌いでもコメディ映画が好きならば一見の価値はあるかと思う。
けっしてこの文章はプロパガンダではない!(笑)
9月28日 新宿武蔵野館、TOHOシネマズ六本木ヒルズ他
(その前にフィンランド映画祭でオープニングを飾る)
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