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2012年08月18日00:45

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『神弓 KAMIYUMI』

『神弓 KAMIYUMI』

 とかく隣国は仲が悪いもの。
それは古今東西問わないことは昨今の社会面を見るまでもなくよく分かる。(笑)

 1636年、清国が李氏朝鮮に侵攻した丙子の乱を題材に<伝説の弓の名手>の武勇伝を描くアクションヒーローもの。
タイトルどおり弓の名手の対決が見所。それは現在におけるスナイパー戦を見るような緊迫感をもち息を呑む。ストーリーラインの弱さを補って余りあるほどのアクションシーンの迫力は一見の価値がある。
オリンピックでもアーチェリーで韓国勢が活躍したように、かの国では古来から親しんでいるのであろう。原題の『最終兵器 弓』ってのが誇張でないくらいに、有利とは思えない接近戦でも活躍。また、終盤の弓ならではという戦法のアイディアには思わず唸るほど。
自然の地形を生かした演出も見ごたえある。

 しかし気になる点がないわけでもない。
上記の通りアクションには見るべき点があると思うが、キャラクターの性格付けに差異が乏しく映る。
戦ものなので、致し方ない部分はあるのかもしれないが、役者になじみが薄い分内面をもう少し深く掘り下げて欲しかった。番長・清原を思わせる風貌のエリート軍団のリーダーに一縷の期待をしたのだが…。たらーっ(汗)

フォト


 以下は余談になるが、フィクションにリアリティを与えるには時代考証や細部が肝心だと思う。
だが、題材に認識不足である私でも疑問を感じたのは、敵である清国のエリート軍団の戦術行動において指でサインを送る動作が<いまどきの軍隊(もしくは警察)>を思わせる点。もしかしてそういうことは歴史の事実だったのかもしれないが、では手話はどうだろう?
メンバーの一人が聾唖のため手話を使うのだが、一応教育としては1760年にフランス人ミシェル・ド・レペが始めたとされている。劇中で描かれるのは手話ではなくホームサインだったのかもしれないが、聾唖である必然性も感じないし、聴覚が不自由でなおかつ超人的な兵士とは説得力が薄いので不思議に思った。

だが、これには理由がある。
そのキャストを演じるのが日本人俳優・大谷亮平なのだ。
韓国のドラマに出演もしていて韓国語はそれなりに話せるようだが、中国語(たぶん満州語)まではマスターできなかったのだろう。


8月25日より公開
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