『
クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』
パリで有名なヌードショーを見せるキャバレー<
クレイジー・ホース>の内幕ドキュメンタリー。
手がけるのはドキュメンタリー畑の名匠フレデリック・ワイズマン。
のっけから尻・尻・尻、名前や個性など無視しようかと言うくらいに尻にスポットライトが当たっている。
全編に渡り裸がふんだんに出てくる割にいやらしさは皆無。
登場するダンサーのスタイルのよさもあり、アンドロイドのようでもある。
いやもうCGかと見まごうばかりのスタイリッシュさに舌を巻く。
…が、正直なところをいうと豪華なメイキング特典で、本編(生の舞台)が見られないのは物足りない。(苦笑)
ワイズマンはナレーションなどを使わず、見るものに判断を委ねるスタイルをとる。
良し悪しはあるだろうが、よほどこの世界に精通…あるいは関心が深くない限り、134分という長さを飽きずに見られるだろうか。
演出家と総支配人のぶつかり合いや補佐的な芸術監督の内面は少し垣間見れたが、肝心の舞台を彩るダンサーたちの<個>の側面は伺い知れない。
個人的には対象者が(完成した映画を見て)泣いて怒り出すくらいくらいのところまで引き出して欲しかった気もする。
正直もっと<顔>が見たかった。
ただ、とかく“いかがわしくなりがちな性”を扱いながら芸術と娯楽を両立させてること、こういう世界が成立している
パリの“大人の文化”は羨ましい。
ダンサーたちの誇り、支える客のリスペクト、互いにいい関係を保っているのではないか。
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