『
だれもがクジラを愛してる。』
現在、鯨を食べる国や民族は世界ではそう多くはないと思われるが、それでも伝統的に食べるところはある。
アメリカはアラスカにすむ先住民イヌピアックがそのひとつ。
1988年、アラスカのバロー沖で実際に起きた出来事をもとに描かれた映画。
劇中のセリフでグリーンピースの活動家を演じるドリュー・バリモアが「(厚化粧をしている女性リポーターを見て)動物実験した化粧品を使っているんでしょ」と愚痴るシーンがある。
私はグリーンピースの活動に四の五の言うつもりはないが、それを言ったら「あんたは怪我や病気で薬を使わないのか?それは動物実験しているじゃないのか?」と問いただしたくなる。
それになぜ<鯨>だけ特別扱いなのかは、いまだに理解しがたい。
しかし、それでは話が進まないので、とりあえず置いといて(笑)、<
困っている弱者を助けたい>という純粋な気持ちは十分共感できる。
季節外の寒さで氷ついた海から逃げ出せないでいる鯨三頭を救出せんがために、
主義主張の立場を超え協力することの大切さが分りやすく描かれている。これこそ現在の世界に求められている姿なのだろう。
表向きの美談と逆に、影で蠢く政治家・企業・マスコミの(救出劇を利用しようとする)汚い側面がさらに分りやすく描写。(笑)
海中からみた鯨の姿は幻想的で、これを見たら誰しも助けてやりたい気持ちになるのかもしれない。
当時のフィルムを交えての構成もリアリティがあるけど、スタジオ撮影だったのか極寒の様子が今ひとつ伝わっていない点は残念。
子供じみた身勝手理論を展開する人々の中にあって、唯一大人の対応をしめす先住民たちに拍手!
(7月14日より公開)
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