『
グレイヴ・エンカウンターズ』
すっかり市民権を得た感のあるモキュメンタリー形式の低予算ホラー。
コリン・ミニハンとスチュアート・オルティスからなる“ザ・ヴィシャス・ブラザーズ”監督のデビュー作は特撮やセットに大金つぎ込めなかったのだろう、そこは見せ方一つで勝負!
早い話が
『川口浩探検隊』と大差ない<やらせ番組制作のスタッフ>が閉鎖された精神病院でオカルト体験をしてしまうのだが、POV方式の手ぶれカメラと俳優の芝居で持たせる。
なかなか進まないイラつく展開に痺れを切らしそうになるが、
『パラノーマル・アクティビティ』よりはずっとサービス精神があると思う。
閉ざされた空間と暗闇があいまって、息苦しい閉塞感が相乗効果となって表れる。
荒い画像や暗視モードの色彩も<お約束>だが効果的。
ただ、脱出アイディアに一捻り足りない。
入り口で交わされた会話はヒントではなかったのか。
空腹の限界を超えたときに見せる人間のプリミティヴさはいい着眼点だと思うが、
<人間性の喪失>は恐怖感の減退に繋がりかねない。
迷路のような内部構造がイマイチ分かりにくいのも一工夫欲しい気もした。
話題(?)の<
恐怖のグレイヴ顔>は見慣れると怖さと滑稽さが入り混じっているようで、ひとりニヤケてしまった。
(6月1日から公開)
ログインしてコメントを確認・投稿する