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2012年05月15日23:07

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頼長衣装の展示(NHK放送博物館)

愛宕山のNHK放送博物館には、かなり前に一度入ったきりで、
ここ数年足を運んでいなかったけれど、
つい先日、大河ドラマで着用された頼長の衣装が展示されていると知り、
あわてて見に行ってきた。
http://www.nhk.or.jp/museum/access.html

展示は4階の「紅白・大河ドラマコーナー」。
http://www.nhk.or.jp/museum/floor/floor_f4.html
特別展示の紅白コーナーを通りぬけると、
入口右側にすぐ頼長の紫直衣と水色の指貫を着けたマヌカンが立っている。
足元に「平清盛 平成24年放送 藤原頼長(山本耕史)【直衣】」の札。
名前を見ただけでもじーんとしてしまう。

このコーナーには数枚の衣装が展示されていたが、
いずれも一作品につき一枚だけで、
『平清盛』についてもこの頼長の衣装のみ。
現在放映中の作品で、ここに展示されているということは、
すでにこの衣装での撮影が終了していることを表わしている。
頼長のオールアップは3月中旬頃だったと思われる。
博物館のかたの話によれば、展示は4月からとのこと。

さえぎるものもなく目の前に立つ薄物の直衣をつくづく眺めると、
やはり袖口など、端のほうはやや擦り切れているところもあり、
水色の指貫の足元には、濡れ染みのあとらしきものも見える。
ああ、頼長はこれを着て動いていたのだなあ、としみじみ。

直衣の地紋は三重襷(みえだすき)。
有職文様の一種で、斜線の襷格子の枠に菱を入れて三重とし、
さらに菱の中央に四つ菱(武田菱)を入れた文様。
夏直衣の地紋に用いられたとか。
薄い絽生地から下の単の朱色が透けてどこかなまめかしい。
水色の指貫の文様は八つ藤の丸文 (やつふじのまるもん)。

頼長の死は第22回の「勝利の代償」で描かれる。
スタジオ撮影見学ではその場面そのものは見られなかったけれど、
Kさんの報告によれば、保元の乱で焼け出されてからの頼長衣装は、
同じような色合いながら、素材の違う色あせたものになっていたらしい。
ここに展示されたのはそれ以前の、まだ誇り高い頼長が着ていたもの。
なんだか形見のように思えて愛おしい。

大河ドラマコーナーの衣装替えは半年に一回だとお聞きしたので、
通例通りならこの衣装は9月末まではここで見られるはず。
頼長最期を見届けたあと、またお姿を偲んで足を運ぶかもしれない。

ちなみに3階の企画展示室Bでは、
「こんにちは ふるさと・地域放送局のちから〜NHK神戸〜」として、
兵庫県の清盛ロケ地なども紹介されている。
http://www.nhk.or.jp/museum/event/212050201.html
NHK神戸局の紹介のなかに、先日の大河トークショーの司会をなさった
内藤雄介アナの笑顔の写真もあって、なつかしく眺めた。

*大河からは外れるけれど、3階多目的スペースでの
「新・三銃士の世界〜人形劇の歴史〜」 も見応えあり!
http://www.nhk.or.jp/museum/event/212041001.html
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