4/13（金）にオルゴール（69点）を含む西洋美術品オークション（全部で352点）の下見会が銀座で開催されました。カタログ写真の中でオーラを感じるものが1点ありましたので、それだけを確かめるために西宮から東京まで出かけました。
モノは最も優れたシリンダー･オルゴールを製造していたニコル・フレール社製ピアノフォルテ・マンドリンという型式で、強音用櫛歯と弱音用櫛歯を備えていて音の強弱を表現できるものです。しかもその上にマンドリンのようなトレモロ（連続音）やトリルが演奏可能という素晴らしいオルゴールです。箱の奥行きは21�僉�高さは15�僂靴�ありませんが、幅は61�僂閥砲瓩萄拂垢�、私の経験からとても良い音楽が期待できます。友人に「1台いくら？」と見積もりを頼むと500万！程度という返事。
以前にLPレコードでマンドリン型式の逸品を聴いていたので、ぜひとも欲しい！！ オークションの個体はきちんと修理がおこなわれていて、櫛歯、スプリング･モーター、ケースの状態はよろしい。エスティメイト価格は15〜30万円と驚異的にお安い。早速試聴させてもらうと、どうも・・・？？？。
「これじゃいかん」と目白にあるオルゴールの博物館まで出かけて、同じようなクラスのオルゴール（写真2）を参照用として聴かせてもらいました。目白のオルゴールは一旦鳴りだすと、気持がグイッと掴まれて逃げ出せなくなるようなオーラが感じられます。結局最初の「欲ッしい〜」という意気込みは徐々に消え失せて、気持ちが暗くなってしまいました。
他にはステラの極めて状態の良いディスク･オルゴールが出ていました。これほど完璧で演奏ノイズの無いステラは初めて。この個体を良く知っている人は「ロワーコームの折損全くない、チューニングウエイトも錆無しで健全」と言っていました。エスティメイトは20〜40万と、これまた驚くほど安い！ でも、このクラスのオルゴールを1台持っているので買えない。
パドルを揚げてもいいものかどうか、迷いと困惑のままホテルに戻りました。
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