備忘録、
第24回TIFF
『明日を継ぐために』(ワールドシネマ)
アメリカにおける不法移民を扱った映画は数多く、しかも比較的高レベルの作品も珍しくない。
これもそんな仲間入りをするひとつかも。
『ニュームーン/トワイライト・サーガ』『ライラの冒険 黄金の羅針盤』のクリス・ワイツ監督が放つシリアスな社会派ドラマ。
国の境界線、世代の境界線…世の中には様々な境界線が存在する。
それでも人には分けられないものがあるはず。
アメリカでまともな暮らしを夢見て不法就労しているカルロスは気が小さく、一人息子を持つお人よし。それゆえ騙されることもしばしば…。
そこには負の連鎖から逃れられない不法移民の実態がある。
仲の良い親子だったはずなのに、古い世代と新しい世代、不法移民とアメリカで生まれた子ども…
価値観の違いはやがて亀裂を深めるばかり。
それでも帰結する先に家庭というささやかな光をのぞかせるクリス・ワイツの力強い手腕にグイグイ引きこまれてしまった。
カルロスを演じるのはメキシコでは有名な
デミアン・ビチル。ただ、私はまるで知らない俳優だったのでドキュメンタリーを見ているような錯覚にも陥った。
庭で必死に生きようとする小鳥にカルロスたち不法移民の姿が投影されているようだった。
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