今読みたい『宿神』―夢枕獏の描く西行や頼長

大河ドラマ『平清盛』の人物状況も、ダイナミックに変動している。
風狂の四の宮・雅仁親王のご登場もなかなか強烈だったけれど、
次回の第10回「義清散る」では、いよいよ佐藤義清が家を捨てる事態に。
彼を責め立てる頼長の様子も撮影の際ちらりと見ているし、楽しみ。

出家して西行となる前の義清と待賢門院のいきさつや清盛との友情などは、
夢枕獏氏の新聞小説『宿神』で読んで、とても印象深かった。
（朝日新聞2006年12月22日〜2008年1月19日連載）
以前にも一度書いたけれど、今こそ読み返してみたいのに、
この作品は未だ単行本化されていないのだ！
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1808981804&owner_id=949383
ああ読みたい。新聞連載の時切り取って保存しておけばよかった…

朝日新聞の連載が終了したあと、朝日新聞PR誌『一冊の本』に場所を移して
現在も連載が続いていることを知ったのも、つい最近。
2012年3月号の「西行桜」は、上田秋成『雨月物語』の「白峯」のようだった。
これももっと早く気付いていれば、書店で無料で取ってこれたのに残念。

雑誌の公式サイトで巻ごとのタイトルは分ったのであげておく。
まさにこの大河ドラマと並行して興味深く読めそうなんだけどなぁ。
夢枕獏さんの描く「悪左府の祭り」ってどんなものなんだろう？！

都立中央図書館ならバックナンバーも全部揃っているようなので、
そのうち読みにいくかもしれない。

・月刊『一冊の本』（朝日新聞出版）
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=13542

連載通し番号　　　巻タイトル　　　号数
　
（1/2？）　 巻の一 「煩悩菩薩」 2008年6月号
3　巻の二 「西行狂乱」 2008年7月号
4　　　　 「　〃　　」 2008年8月号
5　　　　 「　〃　　」 2008年9月号
6　巻の三 「殺生石」 2008年10月号
7　　　　 「　〃　」　 2008年11月号
8　　　　 「　〃　」　 2008年12月号
9　　　　 「　〃　」　 2009年1月号
10　　　 「　〃　」　 2009年2月号
11 　「　〃　」　 2009年3月号
12　巻の四「祗園闘乱」 2009年4月号
13　　　　「　〃　」　 2009年5月号
14　巻の五「高野山」　 2009年6月号
15　　　　「　〃　」　 2009年7月号
16　巻の六「悪左府の祭り」2009年8月号
17　　　　「　　〃　　　」2009年9月号
18　巻の七「乱前夜」 2009年10月号
19　　　　「　〃　」 2009年11月号
20　巻の七「乱前夜」　2009年12月号
　　巻の八「為朝異聞」　　〃
21 「　〃　　」2010年1月号
　　巻の九「幼帝呪殺」　　〃
22　　　　「　〃　　」2010年2月号
　　巻の十「乱勃発」　　　〃
23　　　　「　〃　」　2010年3月号
24　巻の十一「保元の乱」2010年4月号
25　　　　　「　〃　　」2010年5月号
26　　　　　「　〃　　」2010年6月号
27　 「　〃　　」2010年7月号
28 「　〃　　」2010年8月号
29 巻の十二「炎の後」　2010年9月号
30 「　〃　」 2010年10月号
31 「　〃　」 2010年11月号
巻の十三「双月記」 〃
32　　　　　「　〃　」 2010年12月号
33　　　　　「　〃　」 2011年1月号
34　巻の十四「熾火」　　2011年2月号
35 　　　　 「〃　」　　2011年3月号
36　　　　　「〃　」　　2011年4月号
37　　　　　「〃　」　　2011年5月号
　　巻の十五「平治の乱」　　〃
38　　　　　「　〃　」　2011年6月号
39　　　　　「　〃　」　2011年7月号
40　　　　　「　〃　」　2011年8月号
41　　　　　「　〃　」　2011年9月号
42　　　　　「　〃　」　2011年10月号
43　　　　　「　〃　」　2011年11月号
　　巻の十六「祟りの院」　　〃
44　　　　　「　〃　　」2011年12月号
45　巻の十七「西行桜」　2012年1月号
46　　　　　「　〃　」　2012年2月号
47 「　〃 」2012年3月号