「
ゴヤ展」
上野にあるのに国立とはこれいかに…、つまらないことを新年早々を失礼しました。
ゴヤゴヤしていると終ってしまうよ〜と焦りながら、ようやく時間が取れたので行ってきました。(駄目押し)
美術に明るくなくとも「ゴヤ」の作品はなじみがあるはず。
巷で話題のマンガ『
進撃の巨人』にインスピレーションを与えたかのような「
わが子を食うサトゥルヌス」もその一つ。(今回の展示物にはなかったけど)
彼の視点はかなりモダンであり、それゆえ作品が古びないのかとも考える。
聖職者の堕落を批判するような作品を発表したり、戦争をテーマにした絵画においては英雄譚よりも
名もなき庶民の苦痛を描くことに主眼を置いたり、また経済的に困窮していた際、売らんがために選んだ「闘牛モチーフ」のシリーズでもカッコいい場面を描くのではなく
滑稽なシーンや悲劇的なシーンを好んで描いた。(そのためにさっぱり売れなかったらしい。モーいや

)
小津安二郎の「ぼくの生活条件として、なんでもないことは流行に従う。重大なことは道徳に従う。芸術のことは自分に従うから、どうにも嫌いなものはどうにもならないんだ。」といったあたりと共通する思いか。
ご存知のように、ゴヤはある時、病が元で聴力を失う。
音楽家でなくて幸いだった…とは言わないが、人生観は少なからず変わったはず。
外の音が聞こえなくなれば、“自身の内なる音”を聞き続けるしかなくなる。
その後の作品が幻想的になっていったのは当然のことかもしれない。
シリーズ物のエッチングや素描が居並ぶ中、最大の目玉はなんと言っても『
着衣のマハ』。
40年ぶりの日本公開だそう。
脱線しますが『着衣のマハ』で思い出すのは、かつての同僚とのエピソード。
まるっきり絵が描けず、コンパニオンのバイトをしていた20代前半の女性を雇っていたことがあります。
(なぜ雇ったのだろう…)
ある時、私にこう言いました。

「私の絵を描いてよ。」

「…、いいよ。その代わり2枚描かせてね。『着衣のマハ』はあげるから」と。
その答えを聞きキョトンとした顔を見て一人気恥ずかしくなってしまった。
隣で様子をうかがっていた男性同僚クンがニヤけていたのは言うまでもありません。(笑)
前言撤回、ゴヤほど有名であっても知らない人は知らないのだよ。
(私も人の事いえないし…)
結局、彼女は絵を描く前に去っていきましたが、今は『着衣のマハ』を知っているかなぁ。
プラド美術館はおろかスペインすら足を踏み入れたことはありませんが、いつか行ってみたいですね、プラド美術館。
もう一つの『マハ

』を見に!!
ログインしてコメントを確認・投稿する