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2011年12月02日00:41

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ニーチェの「超人」は「スーパーマン」(『GODSPELL』とニーチェ)

もう12月。去年の今頃は『GODSPELL』上演間近でわくわくしてたな、と思い出す。
未だキリスト教関係、それに付随してニーチェ関連のものを読んでいるKさんから
先日またメールがあった。

今年4月にNHK教育テレビ(Eテレ)で放映された
”100分 de 名著” ニーチェ『ツァラトゥストラ』の
NHKテレビテキストを読んでいて「あ!」と思ったことがあるそうな。
https://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=C5010101&webCode=62230012011

私も書店でその部分を確認してみた。
<第2回 “神の死”から“超人”へ>の最初の箇所(p.36)

ニーチェのいう「超人」は、ドイツ語で「Ubermensch(ユーヴァーメンシュ)」、
直訳なら「オーバーマン」となるところだけど、実際には「スーパーマン」。
ニーチェに影響された劇作家バーナード・ショーが、
『人と超人』(1903年)を書いた時に「スーパーマン」と訳したそうで、
それがコミックや映画の『スーパーマン』につながっている、という記述。

目からウロコ!
スーパーマンといえば、あの「S」マークが胸に入った
ぴちっとした青い衣装が頭に浮かぶけれど、
もともとは「超人」の意味だったのか。

そして思い返せば『GODSPELL』で我らがジーザスは、
スーパーマンの「S」マークTシャツを着ていた!
あの時は、ああスーパーマンのシャツだ、と記号的にしか捉えていなかったけれど、
あれがニーチェの「超人」も兼ねてたなら面白い、というのがKさんの発見。
なるほど。確かにあれは人を超えた存在のジーザスにふさわしかったのかも。
改めて彼女の読みの深さに感服。
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