イギリスからオルゴールの雑誌「The Music Box」が送られてきました。写真1は表紙を飾ったシンギングバードボックスで金のケースにエナメルの花の絵、サイズは手のひらに乗る程度の小さなものですが落札価格が15,600イギリス・ポンド!だそうです。写真2は裏表紙に掲載された写真アルバムとシンギングバードが付いている裁縫箱で落札価格が16,800ポンドです(1ポンド=126円)。
シンギングバードボックスの説明は私のサイトの用語集シンギングバードをご覧ください。
どうも私には高価なだけで音楽的には大したことのないオルゴールには、そんなに惹かれるものがありません。コレ負け惜しみ?!
中の記事で興味を惹かれたのはオルゴール全盛期の物価や賃金を元に当時のオルゴールの価格を現代に換算してみようかという試みです。色々な生活用品や食品、賃金などを組み合わせて当時のポンドの購買力を現在のポンドに換算しています。経済学ではマーケット・バスケット方式という換算手法です。私も以前に金価格を指標にして同じ作業をしてみましたが、このような贅沢品に経済学の手法を適用するのは無理があると思いました。
写真3のオーバーチュアという最高級のシリンダー・オルゴールですが、記事によれば当時20ポンド、現在の購買力では4,600ポンドだそうです。日本円だと60万円程度でしょうか、これは安すぎだと思います、っていうかスイスのクラフツマンの賃金がよっぽど低かったのでしょう。今の日本でこの種のアンティーク・オルゴールを買うと少なくとも300万円以上必要です。
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