情報誌「ぴあ」最終号に思うこと

39年目にして終刊となった「ぴあ」。
http://www.pia.co.jp/wpia/

今回の最終号は、創刊号の復刻版まで閉じ込んだ永久保存版。
これまでの表紙イラストもずらりと並んで、
眺めているだけでもさまざまなことを思い出します。

上京して働き始めたのが30年ちょっと前だから、
その頃からずうっとお世話になってきました。
当時はまだ「シティロード」と両誌並んでいましたね。
なにせ私は、映画演劇を観るために上京したようなものだから、
まさしくぴあを片手に飛び回っていました。
当初は神保町の書店に勤めていて、
まんが専門の高岡書店ではよその店より一日早く発売されているのを知り、
いつもそこで買って、色々応募していましたっけ。
隅から隅までくまなく情報をながめ、浴びるほど映画を観ていた日々。
なつかしいなあ。

そんな私でも、最近は雑誌類を買わなくなってしまい、
ここ最近で「ぴあ」を買ったのは、2009年の秋が最後。
『空気人形』を初日に見に行って出てたところを
ぴあのアンケートの人にインタビューされたのが載ったので、その記念に。

昔と違ってネット検索でいともたやすく情報が得られる時代に、
その存在意義も変わってきたことは否めませんが、
あの頃どれほど親しく頼りになる存在だったことか。
思い返せば幸福な記憶ばかり。
ありがとう、「ぴあ」。お疲れさまでした。