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2011年04月30日23:58

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4月に観たもの記録

一部重複するけれど、4月のお出かけや観たものの覚書。
余震はまだ続いているけれど、一ヶ月前と比べると、
やはり出かけるにあたっての覚悟や切迫感はゆるんできたような。

<映画・映像>
・ピュ〜ぴる(ユーロスペース)4月1日
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1704350735&owner_id=949383

・わが心の歌舞伎座(丸の内ルーブル)4月20日
http://www.shochiku.co.jp/kabukiza-movie/
一月の東劇での上映には行きそこなってしまい、
ずいぶんと遅ればせながらようやく鑑賞。

歌舞伎座は30余年前に上京して以来、私が最も足を運んだ劇場であり、
自分のなかでもそれなりの歴史があるので、切々と胸に響いた。
今は亡き役者さんの名舞台も観られて、本当に貴重なフィルム。
舞台の熱演にも、おだやかな素の語り口にも、ともに目頭があつくなる。
ああ、あの歴代の役者写真。
三階ロビーの、傾斜に沿って斜めになったソファで、
それを見上げながらお弁当を食べたことなどをしみじみ思い出す。
歌舞伎座は単なる小屋ではなく、ひとつの社会、ひとつの世界であった。

・こころの王国(放送ライブラリー)4月24日
以前も記事にした、金子みすゞの伝記ドラマ(1995年作品)。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1201803987&owner_id=949383
再現ドラマを交えたドキュメンタリーなのだが、
久々に観て、やはり丁寧なつくりで良いなあと感嘆。
さすがテレビマンユニオンの制作。
まだ少年っぽさを残す耕史くんの佇まいも素晴らしい。
ただ、あまりにも哀しい展開に、
観終わったあとしばらく落ち込むのが難と言えば難だが、
密度の高い佳品なので、出来ればDVD化してほしい。

放送ライブラリーは去年内部が一新されたようで、
映像検索も最新システムになっていたのは良いのだが、
鑑賞者の年齢まで打ち込むのに一瞬ひるんだ。
まあ、どの年代がどういうものを選んだかという
統計に必要なのだろうけど。

・戦火のナージャ(シネスイッチ銀座)4月29日
http://www.senka-nadja.com/
傑作『太陽に灼かれて』に続編が出来ようとは!
前作から16年もたつけれど、ニキータ・ミハルコフ監督の力量はやはり圧巻!
戦争まっただ中の厳しい世界。ダイナミズムとリリシズム。
船の沈没と戦車場面は胸が苦しくなった。
とにもかくにも、こういうスケールの大きな映画は久しぶり。
これについては別立てで感想をきちんと書いておきたい。

<ステージ>
・カフカノート(シアターイワト)4月16日
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1707468926&owner_id=949383

・巣鴨四丁目落語会(Studio FOUR)4月21日
おお、お弟子さんの前座が「つる」じゃなくて「一目あがり」だ!
でもまだまだです。頑張ってほしいです。
寒空はだかさんの「タワーの歌」が聴けて嬉しい。はだかさん大好き。
ひさびさの志の輔師匠の時事ネタはもちろん震災のこと。
奥さんとの電話やりとりの食い違いで笑わせながら、
それを絶妙のマクラにして「ハンドタオル」。
もう一席は「メルシー雛祭り」。泣いてしまった。
以前に聴いた時もぐっときたけれど、なんか商店街のひとたちの、
なりふりかまわぬ頑張りに胸が熱くなってしまうのだ。いいなあ〜。

・国民の映画(KAAT神奈川芸術劇場)4月24日
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1713013357&owner_id=949383

<展覧会・イベント>
・役者に首ったけ!(たばこと塩の博物館)4月2日
http://www.jti.co.jp/Culture/museum/tokubetu/1003mar/index.html
役者絵の特集。芝居の楽しみ方というのは今も昔も変わらない。
この館の浮世絵展はいつも充実していて素晴らしい。
でも閉館時間が早まっていて16時クローズ!
もうちょっと早く行ってじっくり見るべきだった。

・詩あそび「心の扉を十一ひらきます」(ゆうど)4月5日 
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1702300786&owner_id=949383

・博物館でお花見を(東京国立博物館)4月9日
http://fumibako.blog54.fc2.com/blog-entry-88.html
日本庭園の解放も良かったけれど、桜花が描かれたお皿や、
花の元で舞い踊る屏風絵など、博物館内の展示も素晴らしい。
それにしても東博の収蔵物の豊かさに感嘆。
1〜2時間くらいじゃとても存分に観られない。

・ココロたちよ 集まれ!(ゆうど)4月10日
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1706382364&owner_id=949383

・生誕100年 岡本太郎展(東京国立近代美術館)4月17日
http://www.momat.go.jp/Honkan/okamoto_taro/index.html
本当は太郎さんの絵はそれほど私好みとは言い難いのだが、
土曜ドラマ『TAROの塔』が素晴らしかったので、その勢いで。
有名な『夜』の、キッ、と胸をそらし、後ろ手にナイフを隠し持って
毅然と立っている少女の姿は好きです。
食器やお菓子のパッケージデザインは効果的で可愛かった。
『水飲み男爵』良いですね。

<TV>
・『TAROの塔』は途中、震災の影響で放映が中断してしまったけれど、
 最初から最後まで力強く、素晴らしかった!(最終回4月2日放映)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1706482716&owner_id=949383

・NHK火曜ドラマ『マドンナ・ヴェルデ』
代理出産というすごくむつかしい問題を、よくぞドラマに。
松阪慶子さんが良い!
どこかに少女っぽさを残す、ふわんとした柔らかさ、可愛らしさ。
リアルなところはリアルなのに、彼女のおかげでファンタジック。
55歳の出産。「母親って愚かなものなのよ」か…。
同じく55歳の設定だった『Mother』のうっかりさんと藤子さんを思い出す。
私も世代的に近いせいもあり、はらはらしながら見守っている。

・『JIN−仁−』はやはりシリーズ1ほどの切実感がない。残念。
 やはり続編となると予定調和になり、吸引力が失われると思う。

・NHK朝ドラマは当たり外れが激しい。
今回の『おひさま』は、時代背景から言うと悪くないかと思っていたのに、
わざわざ現代を織り交ぜながらいちいち回想するのは興をそがれる。
戦時中だというのに、あんまりのんきすぎるんじゃないのかしら。
井上真央より、マイコさんの楚々としたお嬢さんぶりのほうが心惹かれる。

・NHK教育で『浮標(ぶい)』放映(4月30日)。
KAATこけら落とし公演として話題になった作品。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1706482716&owner_id=949383
運命の3月11日放映の予定だったのが、延びに延びたわけだけれど、
無事放映されてありがたい。
斬新にして繊細な演出。緊迫感あふれる台詞の応酬に釘づけになった。
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