新幹線で羽田空港へ

　ここで一つ、新幹線ネタを。

　「新幹線で羽田空港へ行く。」そんな考えが不可能だと思いますか？実は既存のルートを延伸すれば可能なんです。

これは羽田空港国際線ビルオープン前、当時の前原国交大臣がJR東海に打診した計画案には、東海道新幹線には東京〜品川間の途中に東京始発着の新幹線を大井車両基地まで移動する線路から羽田空港までのトンネルを掘って延伸させるだけというルートで、とってもシンプルな計画です。しかし、JR東海は東京駅の過密化を理由にこの計画案には応じず、結局この計画は白紙になってしまいました。

ちなみに過去に空港まで向かう新幹線計画は、東京から千葉ニュータウン経由で成田空港まで向かう成田新幹線計画が存在していましたが、当時の周辺住民の反対により計画は幻になりました。しかし、計画段階で建設された橋脚が残されたので、JR東日本はその一部に線路を敷いて成田〜成田空港間を1991年春に開通。しかし計画時点では複線だったのを単線にした事により、もう片方の部分を京成電鉄が線路を敷いてかつ当時の計画ルートを踏襲して、去年7月成田スカイアクセス線を開通。それと同時にスカイライナーの最高速度を160キロにまで上げて、（上野）日暮里〜成田空港間の所要時間を大幅短縮に貢献しました。