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2011年04月14日22:56

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鏡の神秘 ”ココロたちよ 集まれ!”(ギャラリーゆうど)

谷川俊太郎さんの詩の朗読に感激した
4月5日夜の「詩あそび」の催しのことはこちらに書いたけれど、
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1702300786&owner_id=949383
その後も”ココロたちよ 集まれ!”という展示期間中、
ギャラリーゆうどにはたびたび足を運んだ。
http://blog.yu-do.noor.jp/?cid=29509

木工作家勝水さんの椅子も、
画家今井さんの絵や植物の飾りも、
皆素敵で心地よくなごんだが、
ちょっと異色だったのは、鏡作家あいさんのつくられた鏡。

あいさんは、依頼されたひとのイメージを大切に、
そのひとだけのオリジナル鏡を創作なさるとのこと。
それが出来上がるまでどのくらいかかるのか、
どのくらいの大きさになるのか、
インスピレーションで決まるのだとか。
なんだか神秘的。
理詰めではなく、何か大きな力に委ねるのだろうな。
泉鏡花が文章は「向こうまかせ」と言っていたのと、
同じような感覚かもしれない。降りてくるのだろう。

あいさんのルーツは沖縄で、
占いをするユタやノロなどの血筋だとおっしゃっていたから、
本質的なものを”感じる”力をお持ちなのかもしれない。
その作品はステンドグラスのような、凝ったブローチのような、
ファンタジックで魅惑的なもの。
ルネ・ラリックの蜻蛉の装飾などを思い出す。

あいさんの「ペタルズグラススタジオ(花びらガラス工房の意)」の
HPプロフィールには、こんな言葉が載っている。
http://www.petalsglassstudio.com/jpn/index.html
------------------------
聖なる存在
怪しげな存在
真実を映しだすもの
肉体の目では見えないものを映しだすもの
すべてを倍速で増幅させるもの
冷たくてあたたかいもの
自分が自分と向き合う道具
太古より繋がれてきた自分を知る道具
異次元への扉
それが『鏡』
------------------------
やっぱり鏡って考えれば考えるほど不思議なもの。
魔除けであり、女性器の象徴とも言われるそうだけど、
あいさんや他のひとと話をしているうちに、
そういう意味では、日本の「三種の神器」である刀、鏡、勾玉というのは、
それぞれ男性器、女性器、胎児をあらわしているのではないかという話になり、
なるほど!と納得。

そういえば私の実家にも古い銅鏡があった。
実家を処分する時、いったんは手放しかけたのだけど、
何か気になって、結局手元に残した。
あいさんにそれを話したら、
「それはあなたにご縁のあったものだから、
磨いて大事にしてあげてくださいね」と言われたので、
仕舞い込んでいないで、ちゃんと光をあててあげようと思う。

*写真は左から順に
・ゆうど庭のテーブル上に置かれたあいさんの「星の水鏡」
・実家の銅鏡裏の装飾 鶴松亀などのおめでたい柄
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