mixiユーザー(id:25722248)

2011年03月29日16:01

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複々線化の背景。

 ここで一つ、関東ネタを。

 小田急のロマンスカー、東武のスペーシア、そして西武のレッドアロー。これら3つは、関東大手私鉄を代表する座席指定特急ですが、それと同時に3社にはもう1つ共通している事があります。それは複々線区間があること。3社の複々線化計画は共に「通勤輸送の拡大に貢献する」と説明していますが、複々線化の背景には座席指定特急を持つ私鉄会社だからこそ抱える大きな悩みがありました。

座席指定特急の場合、都心のターミナルから最初に止まる郊外のベッドタウンのある駅まで(あるいは終点まで)ノンストップ。その結果、先行する優等列車さえも待避しなければならなくなり、1部で列車間の間隔が詰まる事が度々ありました。そこで、特急が止まらない区間に線路を増やして複々線にする事で、列車間の間隔を詰まらせること無くスムーズに運行することが出来ました。それと同時に特急列車の運行本数の増加にも貢献しました。

一方で関東大手私鉄を代表するもう1つの座席指定特急である京成スカイライナーは、それまでの京成本線ルートを成田スカイアクセス経由にルートを変更する事で、(上野)日暮里〜成田空港までの所要時間の短縮と運行本数増加に貢献した事例もあります。
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