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2011年01月24日14:00

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交通局の矛盾過ぎる路線名

 立て続けに一つ、関東ネタを。

 練馬区の光が丘から都庁前、六本木、清澄白河、両国を経由して再び都庁前に帰ってくる都営地下鉄路線に大江戸線がありますが、この路線名は、国立競技場〜六本木〜両国〜春日〜都庁前間の全通前に当時12号線だった路線の正式名称を一般公募で選んだものなんですが、実はこの路線名が正式に決まる前に都はこの路線を「東京環状線(ゆめもぐら)」と命名しようとしていました。ところが、時の東京都知事である石原慎太郎は「寝てても何回まわっても同じ所に戻ってくるのを環状線って言うんだよ。紛らわしくて山手線とか大阪環状線を使っている人に迷惑」などとして難色を示し、再選考を指示するとともに、「俺は『大江戸線』なんてのがいいとおもう」と第2位得票の案を推したためにこの路線名はボツになりました。確かに、運輸大臣経験者でもある石原氏の主張は正論であるといえます。

計画当初から、大江戸線は都庁前で内回りと外回りになって再び都庁前で戻り、内回りの電車は折り返して外回りの電車はそのまま光が丘に向かうもの(「6の字運転」)ですから、確かに環状線とは言えません。ましてやこれは「東京循環線」と言った方がいいでしょう。まさに鉄道員が考えた矛盾な路線名だと言えます。仮にもしこれを命名するならば新宿〜新宿西口間をつなげば良いのですが、この区間は百貨店がひしめいてほとんどの地下を多くの鉄道系百貨店が占有していたために線路を敷くにはより深いところに敷かなければ無かったでしょう。その後再び一般公募の中から選ばれたのが、大江戸線だったのです。

ちなみに、日本初の地下鉄環状運転を実現したのは名古屋市営地下鉄の名城線で、この地下鉄も大江戸線みたいに金山駅で名港方面と名大(名古屋大学)方面に枝分かれていますが、こちらは折り返す事無く環状運転が出来ます。
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