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2010年12月17日01:09

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細部の楽しさ(15日昼観劇記)

15日マチネ、三回目の観劇。
急遽トラムシートを追加したという人も居て、知った顔が多かった。
楽しいところ、笑えるところ、切ないところなど
いろんなツボが分ってきたので、日々の変化を楽しむ余裕も。
ジーザスが噛んでしまったり、吹いてしまったりしたのも御愛嬌。
「今、俺、ちょっとおかしかったね」と自己申告するジーザス。

彼を吹き出させてしまうのは、もちろん転球さん。
特に「最後の審判」の羊と山羊の場面では、いつもやられてしまうらしい。
台詞中断で笑いながら「…す、すごい顔してるね」と素の感想が出て、
「失礼な!」と返す転球さん。
どんな顔だか客席からは見えないので想像するしかないけどすごそう。
ユダがすかさず黒コートをひろげて、
ジーザスの位置から転球さんの顔が見えないよう幕を作っていたのが健気。
ジーザスが羊語(?)でしゃべるところもおかしいなあ。

皆で踊る場面は見ていてほんとに楽しい。
これも少しずつ、その日によって遊ぶところがあるようで、
今回、どこの場面だったか、ジーザスがヘドウィグの『Wig in a box』の
tu tu tu…で見せる両手を前に出して、細かくぶるぶると揺さぶる振りをしてて、
おお、ヘドだ!と思ったら、合わせて転球さんも同じ動きをやっていた。
「放蕩息子」のお祝いの場面でも、二人でずっと向き合ってやり取りしていて、
耕史くんが胸ポケットから煙草の箱を取り出し、とんとん、と叩いて煙草を出し、
それを転球さんに勧め、ライターで火をつけてやる、というのを
実際のモノはなしに、パントマイムでやっていて、
それを転球さんが受けて煙草を吸い、二人で談笑、という動きが、
流れるようにスムーズで楽しくて、見飽きなかった。
二人もきっととても楽しんでやっているんだろうな。

先日舞台上でばらばらになってしまったという眞美さんのタンバリンは、
ちゃんと復活していて安心。
「種蒔きの譬」の寸劇で、イバラ役のアフロさんが種役の眞美さんに、
「初めまして。イバラと申します。よろしくお願いします」と挨拶し、
「…って来たとこ、ドーン!」と頭突きしてやっつけてしまうのは、
初日から大笑いしたところだけれど、今回そのタイミングがはずれて不発。
あれ?失敗だったなあと思っていたら、
例の幕間のおしゃべりの中で、アフロさん自ら話題にしていた。
「ドーン!」で倒すはずなのに、眞美さんが先に倒れちゃって、
あれ?となってしまったんだとか。
客席からのリクエストに応じ、
元々は耕史くんの持ち技である”人間鯉幟”も披露。拍手!
足を上のほうで固定させるのがコツなのだそうな。
耕平くんも頑張ってやっていたけど、まだアフロさんほど安定していない。

そういえばジーザスがアフロさんに「うん、違うよ」と三箇所は、
「右手のしていることを左手に知らせないように…」のくだりで、
つぶれたコーラ缶をもとにもどして中身をコップに注いだ時、
「先生、つまり神は手品が上手い、ってことですか?」と聞かれるところ、
「種蒔きの譬」で「種は何のこと?」という質問に
「赤ちゃん!」と答えるところ、
「足の相を見てみよう」と靴の裏を皆に見せた時、
彼が「ニューバランス!」というところ。

「悪しき僕の譬」で、怒った王様に呼びつけられて、
自分の行為を釈明しようとする時のアフロさんは、
語り部役のみやちゃんに「もじゃもじゃ頭」「ちり毛頭」「鳥の巣頭」と
三連発でたたみかけられ、「鳥の巣」から鳩の話をしてごまかそうとしたのに、
「完全にすべったジミー・ヘンドリックスは…」と言われてしまう。
ジミヘンは初めて聞きました。ここは遊びでちょこちょこ変えるのかも。

明星さんは種蒔きの譬に見事正解を答えるけれど、
その時めくって見ていたのは、やっぱり聖書なのかな。
表紙や大きさがそんな感じ。
本を手にしているのは彼女と天辺さんだけだったかしら。
二人は孤児院で一緒に育った幼馴染という設定にしている、と
明星さんがブログで書かれていたのは、
二人が一緒に居る時の親身な感じで、なんとなく納得出来る。

舞台の日々の変化を感じると、ますます親身な気持ちになって、
ついついチケットを追加したくなってしまう。
ひとつには、あと二回くらいじゃ完璧な書き起こしは無理そうだから。
集中して聞いてるつもりなのに、同じところでほおぉ〜っと見入ってしまって、
毎回聞きのがしちゃうんだものなあ。
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