今日は久々に紀伊国屋ホールで観劇。
ここも古いなじみの場所でなつかしいなあと思いつつ、
終演後のロビーを見回していたら、所狭しと貼ってあるポスターの中に、
『GODSPELL』と『テンペスト』の両方を発見！
フライヤーもたくさん置いてある。
大きいポスターを目にしたのは初めてだったので嬉しく眺め入った。
毎日さまざまな耕史くん出演作品情報が入ってきて、
そわそわわくわくしっぱなしで落ち着かないけれど、
もちろん目下一番待ち焦がれているのは初演出・主演のこの舞台。
新約聖書がもとになっている作品だから、
例によって読書家（というか本の達人）Kさんから本のお知らせも矢継ぎ早。
せっかくなのでご紹介します。
聖書の訳本で、彼女から以前勧められたのは、
・『新約聖書』ウィリアム・M・ギャロット監修/松村あき子・飛田茂雄訳
（角川文庫）
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=199999282101
これが一番読みやすいと思うから、と。
読み比べているひとでないと言えない台詞。さすが。
古本で見つけたのでこれは購入。
西洋文化を理解するのに、キリスト教の知識が不可欠だということは、
ヘドウィグの時に思い知らされたし、今後も役立つことでしょう。
で、最近になって出たこちらもお勧め本。
・『新約聖書��,II』新共同訳 解説・佐藤優（文春新書）
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166607747
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166607822
”カトリックとプロテスタントの著名な小説家が
スタイリストとして全文を校閲した「新共同訳」は
今の所日本語表現として最善ではるかに読みやすい訳”とのこと。
11月8日の「はなまるカフェ」で流れた『GODSPELL』稽古場の映像で、
耕史くん演じるジーザスは、
「もし神の法を破る者がいれば、
その者は天国で最も卑しい場所を与えられるだろう」と語っている。
これは聖書では、マタイによる福音書「律法について」
[マタイ5-19]に載っている「山上の説教（教え）」の一つ。
英文では、
”Therefore, whoever breaks one of the least of these commandments,
and teaches others to do the same, will be called least
in the kingdom of heaven."
「だから、これらの最も小さな掟を一つでも破り、
そうするようにと人に教える者は天の国で最も小さい者と呼ばれる」
（新共同訳）文春新書
「律法のなかの最も小さな定めでも無視してはならない。
また、人にそれを無視しろと教えることも許されない。
そんなことをする者は、天国では最低の立場に置かれるだろう」
（平明訳）角川文庫
というように、訳によって言い回しが若干違う。
今回の上演台本や訳詞は"Team YAMAMOTO"となっているけれど、
具体的には誰が訳されているのかな。
ともあれ、いよいよジーザスにお逢いできるその日まで、
もっと聖書の訳本を読み込んでおかなくては。
*写真は紀伊国屋ホールに貼られた『GODSPELL』ポスター
（対比するものがそばにないので分りにくいですが、大きいです！）
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