24時間運転の課題。

　ここで一つ、関東ネタを。
このネタは以前アップしたものですが、ニュースの掲載終了に伴い転記してきたものです。

　いよいよオープンする羽田空港国際線ターミナル。東京モノレールも大幅なダイヤ改正を施行します。しかし明日から追加される国際線の路線のほとんどは、どれも深夜便ばかり。これから新規に運行する航空会社も基本的には深夜便にしようと考えています。京急もモノレールも深夜便にアクセス対応できるダイヤも組んでいますが、それでも利用者は求めたいことは、鉄道の24時間運用。コンビニみたいに京急でいったら空港線だけでいいから24時間運用にしてほしい。そういう思いがあると思います。

ただそれを実現するためには大きなハードルがあります。乗務員（運転士・車掌）や駅員が24時間の勤務を行えるか？車両整備のスケジュールを変えたりするなど。鉄道会社からの視点では、24時間運用は困難であると思います。こんな事やってんのは世界でも珍しく、有名と言えば24時間眠らいない町N.Y.市の地下鉄くらいです。

だったらバスはどうなのか？現在羽田発着のバス路線は、東京CAT（シティエアターミナル）をはじめ北は黒磯（栃木）から南は富士宮（静岡）まで、ほぼ関東全地域の駅やバスターミナルと結ばれています。この全路線を24時間運用にするともなると、需要が伸び悩む路線が続出してしまい、最悪の場合廃止せざるをえない状態にまで追い込まれるでしょう。僕としては前者の他に東京駅、新宿駅、横浜駅、千葉駅といった各地域の主要ターミナル駅を結ぶ路線に24時間運用するだけで十分だと思われます。…が、その駅が走ってる路線がほぼ24時間休まず運用出来るかが問題となりますが…。また、深夜羽田に着いた外国人観光客が東京ディズニーリゾートに行きたい場合に備えて、TDRオフィシャルホテル行きのバスも24時間運用にしてほしいと思います。こうすることで、深夜羽田に着いた観光客がTDRのオフィシャルホテルで1泊して翌日遊びつくすといったスケジュールもたてれるはずです。

32年ぶりに国際線化が始まる羽田空港。それまで日本の玄関となった成田は、羽田に譲渡されて空いた運航枠をLCC（格安航空会社）の便に入れたりLCC専用のターミナルに入れたりと積極的にLCC誘致を行っています。羽田の本格的な国際化運用復活で、日本の空はどうなるのでしょうか？そして、それをアクセスする鉄道やバスが打ち出す次なる一手は出るのでしょうか？明日の日本の空にご期待下さい!!