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2010年06月21日23:57

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青山街道踏切あたり(『Mother』第6話ロケ地)

「おかあさんへ」と題した置き手紙を読む奈緒と、
継美の歩きのカットバックの続き。

「だいすき。おかあさん。
 つぐみがかいたてがみだよ。よんでね」

「しおりもつくったよ。はさんでね」

の次に挿入されるのは、踏切のある通りを行く継美の後ろ姿。
手前の踏切の遮断機はあがっていて、
その向こうのガードの上には、山手線が走っている。
ここもまた線路が立体的に見える場所。
ロケ地ガイドによれば、この踏切は渋谷区千駄ヶ谷四丁目に位置する。

http://loca.ash.jp/info/2010/d201004_mother.htm
→ロケ地 059

地図で確認すると代々木駅のすぐ近く。明治神宮の北参道寄りの位置。
うちから自転車でもそう遠くないし、通勤定期で途中下車も出来る。
これならすぐ分りそうだ、と確認しに行ってみた(6月13日、15日)。

代々木駅西口を出ると左手にも線路のガードが見えるが、そちらではない。
出口前方に見える駅前交番の手前、「富士そば」の角から、
その先に見える煉瓦作りのガード下へ進み、そこを潜ると、
もう目の前に彼女の進む先に見えていた「青山街道踏切」。
そのまままっすぐ進んで行くと、左手に共産党の建物があらわれ、
大きな明治通りに出る。

私はまたしても継美ちゃんの歩きの逆方向から来てしまったので、
今度は彼女と同じく明治通りを背にして、
代々木駅方面に向かって歩いてみる。
そうだそうだ。このアングル間違いない。
前方の緑色のガードの下に、「大型最徐行」の文字が見える。
行き交う人のなかで、彼女の姿はことさらに小さく見えていじらしかった。

ドラマ画面でもばらばらと行き来する人の数は結構多かったけれど、
見ていると駅のすぐ近くだし、往来はひっきりなし。
おまけにこの踏切はかなり頻繁に遮断機が下りるので、皆せわしなく駆け足。
カンカンカンカン、と警報がまた鳴って、目の前を埼京線が通り過ぎて行く。
ほとんど時をおなじくして、高架線のほうも山手線の内回り外回りがすれ違う。
ここも先日確認した目黒―恵比寿間と同様、
山手線と山手貨物線が、上と下の位置で平行しているのだ。
貨物線には埼京線、湘南新宿ライン、成田エクスプレスなどが走る。

おまけにちょうどこのすぐ脇で、カーブしてきた中央線が山手線に寄りそい、
下を走る山手貨物線は、代々木駅北口付近にもうひとつ「厩道踏切」を持つ。
駅に向かって青山街道踏切を渡りながら右手を見ると、すぐそこに見える近さ。
山手貨物線の電車がやってくると、向こうでもカンカン、こちらでもカンカンと
にぎやかなことこのうえなし。
画面で商店街の宣伝と見えた黄色い幟は、
よく見ると”踏切をなくし安全な「まち」にしよう”との訴えの文字が。
列車の運行も多いし、しょっちゅう待たされるのは切実だろうけど、
この山手貨物線をも高架にするのは、結構大仕事だろうな。

「青山街道」についてちょっと調べてみたが、
江戸庶民の大山詣りの街道である「大山道」の一部らしい。
江戸の赤坂御門を起点として、青山、渋谷、三軒茶屋より瀬田を経て、
多摩川を二子で渡り、多摩丘陵、相模野の中央部を横切り、
足柄峠手前の矢倉沢関所に至る脇街道。
東海道と甲州街道の中間に位置する街道で、
西に向かっては厚木街道、東に向かっては青山街道とも呼ばれていたとか。

それにしても、目黒近くの長者丸踏切あたりと、
ここ代々木近くの青山街道踏切あたりとはずいぶん離れているものの、
画面としては山手線の走りを見せて、ちゃんとつながって見えるのは上手い。
それも山手線、山手貨物線の位置関係、踏切など、
鉄道ファンにはツボにはまるようなところを選んでいるなあ、と感心。

携帯で撮影した画面写真を確認しながら、同じようなアングルで撮影。
その現場写真と画面写真を見比べて「あ!」とまた気付いた。
目黒と同じだ!画面にある郵便ポストが現場には影も形もない。
継美ちゃんとともに移動する赤いポスト。
彼女の背中の赤いランドセルと対になってるように、どこまでも一緒。
そう考えるとシュール。とっても不思議。
そんなことに気付いて感嘆してるのは私くらいのものだろうけど。

最後にもうちょっと、踏切近くの風景の感想。
継美ちゃんの歩きのように、明治通り側を背にして代々木駅方面を見ると、
高架となっている山手線のガードは、
緑の鉄骨部分と、がっちりした煉瓦作りがなかなか絵になり、
土手の部分にもツツジなどがいっぱい植わって趣があります。
このガードは山手線の内回り外回り2本分だから、幅も短くて暗くないけれど、
厩道踏切近くのガードは、かなり古ぼけて明らかに暗い。
こちらは中央線も合わさって、レール4本分の幅なのだ。
踏切の向こうには佐世保バーガーのお店があり、大きな看板が目立った。
どちらの踏切のそばにも、立葵の花がすくすくと立って風情。
鉄路のほとりの可憐な花は、旅情を誘う気がする。
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