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2010年01月22日01:38

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ドラマ「樅ノ木は残った」情報

今日は友人からのお知らせで、
耕史くんの出演ドラマの詳細を知った。

http://mobgw.tv-asahi.co.jp/gw/http/mobez.tv-asahi.co.jp/mominoki/ez/
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・ドラマスペシャル「樅ノ木は残った」
2/20(土) 21:00〜23:11  
テレビ朝日系列
[出演]
原田甲斐: 田村正和
宇乃: 井上真央
伊東七十郎: 山本耕史
おくみ: 床嶋佳子
伊達兵部: 笹野高史
伊達綱宗: 中村橋之助
久世大和守: 竜雷太
茂庭周防: 小林稔侍
伊達安芸: 伊東四朗
慶月院: 草笛光子
酒井雅楽頭: 橋爪功
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この作品は1970年に大河ドラマにもなっているから、
主人公の原田甲斐が斬られて死んでしまうところなど、
一部は鮮烈に覚えているのだが、話の全体は把握していなかった。
今回井上真央さんがつとめる宇乃役が
吉永小百合さんだったことは知っているけれど、
伊東七十郎については、まったく記憶がない。

今回のドラマHPの解説文は、行替えも殆どなくかなり読み辛かったので、
行分けしたうえで引用してみる。

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歌舞伎など多くの物語のテーマとして語り継がれる"伊達騒動"。
これは実際に江戸時代初期、仙台伊達藩で起こったお家騒動である。
この騒動の通説は、
《悪人・原田甲斐と伊達兵部》対《忠臣・伊達安芸》という図式だ。
この伊達騒動に別の角度から新たな光を当てたのが、
山本周五郎の『樅ノ木は残った』である。
本作では、原田甲斐は決して悪人ではなく、
伊達藩取り潰しを狙った幕府の企みから
伊達藩を救った隠れた忠臣だった、という視点で描かれている。

伊達騒動とは、"加賀騒動""黒田騒動"と並ぶ、日本の三大お家騒動のひとつ。
これまでは、仙台藩家老・原田甲斐と
藩祖・伊達政宗の末子で一ノ関藩主・伊達兵部の両名が、
幼い藩主を陰で操り、藩政を我がものとしようと
企んだことが発端である、と解釈されていた。
それを阻むため、伊達藩重臣・伊達安芸の一派が幕府に訴えに出、
そして評定の日、原田甲斐は卑怯にも伊達安芸に斬りかかったために、
一同が大立ち回りとなり、関係者は皆命を落とすこととなった。
これが通説である。

江戸時代においては大罪となる"お家騒動"。
幕府は関係者が全員死亡したため真相究明が困難として、
伊達藩を取り潰すことはしなかった。
だが甲斐の原田家は断絶。一族の男子は幼子まですべて切腹。
女子も遠島その他の重い罪を背負うことになった。

山本周五郎はこの伊達騒動において、通説と異なる見方をした。
『原田甲斐は悪人ではなかった。彼こそが幕府の横暴に対し、味方を欺いても
伊達藩を守るために一人立ち向かった忠義の男なのである』と説いたのだ。
原作小説『樅ノ木は残った』は、昭和29年から31年にかけて書かれた
山本周五郎の作品。
以来50年以上にわたって日本人に読み継がれてきた、作者の代表作である。
(番組HPより)
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耕史くんが演じる伊東七十郎重孝(いとうしちじゅうろうしげたか)は、
原田甲斐を慕っている伊達藩士。
伊達兵部宗勝の誅戮を企てたが発覚して捕えられ、処刑される。
一族すべて処刑されたという。
寛永10年(1633年) - 寛文8年(1668年)4月28日。
現在の年齢表示で言えば、享年35歳ということになる。

キャストの三番目にあがっているし、かなり重要な役。
すぐに原作を読んだというKさん(ほんとに蔵書が多くてすごい)から、
さっそく七十郎の人となりのポイントを記したメールが来たので、
私も借りてきた原作本(講談社の「日本歴史文学館」第17巻←662p.重い…)
を読んで、その箇所を確認してみた。

・第一部「朝粥の会」の章より
===========================
彼はいま二十七歳になる。
ずっとまえから、義兄の縁で、伊達藩の諸家へ出入りをしていた。
ことに原田家はいごごちがいいとみえ、船岡の館でもそうだし、
江戸のばあいでもしばしば原田家に滞在した。
七十郎は多能多才で、弓、馬、刀、槍となんでもやる。
…(中略)…
彼は奔放なたちで、ひとところにじっとしていない。
仙台、江戸、京、大阪、また北は津軽から南部、越後あたりまで
気がるに歩きまわるのであった。
…(中略)…
「七十郎が武芸の達者で、兵学にくわしくって、放浪癖があって、
酒が強くって、女に好かれるということはよくわかっている」
===========================


「若輩にしては胆力もあり、頭も悪くはないらしいが、
厄介者の分際をわきまえぬやつで、ずにのると暴慢無礼なことを申す」
と言われながらも、「私は元来かれが好きなのですが」と付け足されるように、
明るく闊達で、勝手のようでいながら皆から愛される、肝の据わった若者。
これは似合いの役だなあと思う。

そんな彼が、兵部暗殺を企てた罪で捕えられるところは痛ましい。
その計画が事前に分ってしまい、それを知らぬまま出ようとする七十郎に、
家従たちが力を合わせて襲いかかるのだ。完全な不意打ち。
家来たちに縛りあげられるという屈辱。
「縄は七十郎の首から腕へまわされ、両手をうしろに緊めあげて、
さらに両の足をぎりぎり巻きに縛った」
「おれも伊東七十郎だ」「みれんなまねはしないから縄はよせ」と
必死に言っているのに…(涙)

七十郎の死罪を知った原田甲斐は衝撃を受け、
「胸をひきしぼられるよう」な思いで、彼を悼む。

・第四部「宮本節」の章より
===========================
─あの七十郎が。
刀槍の腕では第一流といわれ、事実それだけの心得のあった彼。
明るく闊達で、わがままいっぱいにふるまいながら、
なお家中の人たちに愛され、尊敬されていた七十郎。
それが、家従のために取って押えられ、縄をかけられたという。
─どんな気持ちだったろう、どんなに口惜しかったろう。
甲斐には、手で触れるように、七十郎の無念さがわかった。
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ドラマでどの程度描かれるのかまだ分からないけれど、
小説の描写を読んだだけでも泣けてくる。
映像で見たら、号泣してしまいそうだ。

それにしても、いつの間に撮影していたんだろう。
ノンシャランとした顔しながら、彼は本当に働き者だなあ。
放映日の2月20日が楽しみ。
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