麗しのお雛さま展

土曜日、新聞を読んでいたら、雛人形展の記事が目にとまり、
見てみたくなったので、さっそく行って来た。
最寄り駅である浅草橋の駅構内にも、
ドラえもん雛だのキューピー雛だのが展示してあった。
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麗しのおひなさま展（吉徳これくしょん）
2010年1月16日〜24日
浅草橋　吉徳本店三階ギャラリー
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http://www.yoshitoku.co.jp/collection/index.html

創業以来三百年近くたつという老舗人形店のコレクションだけに、
ごく小さなスペースながら、貴重なものばかりで堪能。
江戸、明治、大正、昭和初期など、
年代によってやはり表情が違うけれど、細面なのは変わらない。
今見るとちょっとこわいようなものもある。
よく耳にする享保雛は、着物というか足元部分が変った感じで面白い。

お駕籠だの牛車だの、立派なお道具が並ぶ七段飾りのものは、
映画『ミシマ』や『春の雪』の撮影にも使われたとかで、
その場面のパネル写真なども一緒に飾られていた。
大きなものも迫力があるけれど、芥子雛も可愛い。
光琳雛とか宗達雛とか富士雛とか、
よくこんなに色んな雛人形が作られたものだなあと感心。
見ていて飽きない。

我が家には関係ないけれど、ついでに売場に並ぶ現代のお雛さまも眺めてみた。
その時々で流行りは違っていて、今の時代はシックな色合いというか、
ぱあっと紅い色ではなく、なかなか渋い色が多いような気がした。
紅絹（もみ）のような鮮やかな色ではなく、色調が抑えられているのだ。
でもこれは非日常の世界なのだから、思い切り紅いほうが私は好きだ。

実家処分の際に、自分のお雛様だけは残したけれど、
ここ数年はただ押し入れに入れているだけ。
華やいだ人形を見ていたら、久しぶりに出してみたくなった。
人形も喜んでくれるかもしれない。

*写真は、吉徳のパンフレット表紙の現代のお雛様と、HPの古今雛。