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2010年01月17日12:03

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2009年観劇記録(歌舞伎)

年末年始が使い物にならなかったせいで、
昨年度の観劇鑑賞記録のまとめがたいへん遅れてしまった。
早くしないと今年の分がつかえてしまう。

まとめていたら結構歌舞伎の観劇回数も多いので、一項目とした。
他の項目(落語、ライヴ、野田芝居など)も、
なんとか一月中にまとめたい。

振りかえってみると、さすがに毎月ではないにしろ、
歌舞伎にはコンスタントに行っているんだなあと再確認。
お正月の新春浅草歌舞伎や新橋演舞場の花形歌舞伎も併せ、
昼夜をそれぞれ一回分とすれば10回以上も行っているのだ。
ちなみに今年の初歌舞伎は、1月24日の新春浅草歌舞伎の予定。

私にとって歌舞伎座はホームグラウンド。歌舞伎はいつもそこにある。
時間があって観られそうだったら幕見にも気軽に立ち寄ったりする、親しきもの。
新しい姿となる歌舞伎座にも、是非幕見システムを残して欲しい。

・新春浅草歌舞伎(浅草公会堂)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1058891810&owner_id=949383
1月10日、一部二部とも観劇。「着物で歌舞伎」の日に行けて嬉しかった。
やっぱり勘太郎くんは大好きだ。踊りも良いし、純真な人柄がにじみ出ている。
亀治郎さんも一條大蔵といいお蔦といい、本当に上手い。
こんな巧者がいると、若手歌舞伎というより本公演のうま味がある。
七之助くんの道成寺は、回を重ねてもっと精進していって欲しい。

・壽初春大歌舞伎(歌舞伎座)
1月11日 昼の部
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2009/01/post_35-ProgramAndCast.html
「三番叟」「俊寛」「十六夜清心」「鷺娘」の昼の部。
ただただ、玉さんの鷺娘が見たくて。
何度見ても魂が奪われる絶品だけれど、本当にこれで舞い納めだったのだろうか。

・四月大歌舞伎(歌舞伎座)
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2009/04/post_38-ProgramAndCast.html
4月11日 昼の部「伽羅先代萩」通し
4月16日 夜の部「廓文章 吉田屋」のみ幕見
昼は乳人政岡と敵役の八汐、夜はなよやかな夕霧と伊左衛門と、
玉三郎さん、仁左衛門さんのゴールデンコンビをたっぷり堪能。
仁左さんのお役は、現在、愛之助さんと海老蔵さんが
硬軟相ともに受け継ぎつつあるようだけれど、
伊左衛門のような、上方特有の、馬鹿馬鹿しいくらいのぼんじゃりした愛敬は、
海老蔵さんじゃ無理だろうな。頑張れ愛ちゃん!

・六月大歌舞伎(歌舞伎座)
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2009/06/post_43-ProgramAndCast.html
6月27日 昼の部
ちょっと珍しい「双蝶々曲輪日記」角力場などもあったのだが、
なんといっても仁左衛門さん一世一代とのことで勤められた
「女殺油地獄」の与兵衛が素晴らしかった!
孝太郎さんのお吉とのコンビは極めつけの絶品。
こんな舞台が見られてありがたい。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1220036900&owner_id=949383

・七月大歌舞伎(歌舞伎座)
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2009/07/post_42-ProgramAndCast.html
7月18日 夜の部「夏祭浪速鑑」「天守物語」
7月20日 昼の部「五重塔」「海神別荘」
昼夜に玉さんの代表作となっている鏡花ものがそれぞれ一本。
海老蔵さんとの座組みでは、「海神別荘」のほうが華やかで良かったかな。
「天守物語」の富姫は、もう玉三郎さんの代名詞とも言って良い。
しかしその付け合わせが「夏祭」と幸田露伴の「五重塔」ってどうなんだろう。
見せ場のある「夏祭」はともかく、「五重塔」はあまりに地味のような。
それでも丁寧な演技の勘太郎くんにはますます好感度大。
普段は滅多と見ない春猿さんの世話女房がとても良くてびっくり。
勘太郎くんは昼の部でも「夏祭」の鉄火な女房お辰、
「天守物語」の亀姫で赤姫役と、大活躍で頼もしかった。

・芸術祭十月大歌舞伎(歌舞伎座)
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2009/10/post_48-ProgramAndCast.html
10月3日昼の部 舞踊「蜘蛛の拍子舞」のみ幕見。
花山院空御所の場、白拍子妻菊実は葛城山女郎蜘蛛の精を玉三郎さん。
蜘蛛の精の舞踊は、蜘蛛の糸が派手派手しくて、見ていて楽しい。

・花形歌舞伎(新橋演舞場)
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/2009/11/post_16-ProgramAndCast.html
11月8日昼の部「盟三五大切」通し、舞踊「四変化弥生の花浅草祭」
11月15日夜の部「三人吉三巴白浪」通し、舞踊「鬼揃紅葉狩」

この演目と顔ぶれは華やかで楽しかった。
高麗屋はあまり贔屓ではないのだけれど、
菊之助さん、愛之助さん、亀治郎さんはお馴染みだし、
松緑さんはさすがに踊りが上手い!
松也くんは素顔は二枚目なのだけど、
化粧をするときつくなるのが難だなあ。

「盟〜」は孝玉コンビでもよく見て来た演目だけれど、
あらためて見ると、源五兵衛って粘着質でほんとにいやな奴だと思った。
三五郎と小万が気の毒すぎる。
菊ちゃんはお父様ゆずりで口跡がよいこと。
亀治郎さんの小万は世話女房ぶりが板について、地道に可愛い女だった。

「三人吉三」は、それぞれ役どころによく似合っていて良かったなあ。
あえて言えば松緑さんは可愛らしくて、
あまり年かさの和尚に見えないきらいがあるけれど、
お嬢吉三のほうは音羽屋のお家芸だと思う。
こういうのは兼ネル役者でないと。
過去に真女形の玉三郎さんで見た時は、普通に女に思えて物足りなかった。
お坊との衆道的な妖しさが出てこそどきどきする。

舞踊ふたつは、たっぷりと見せてくれて、ドラマティックで、大満足。
「弥生の花」のほうは、四変化という通り、善玉悪玉やら、連獅子の髪洗いやら、
これでもかこれでもかと派手な見せ場の連続で、
役者さんは大変だろうけど、見物は大喜び。
「紅葉狩」のほうも、鬼女たちが正体を現すあたりの
ダイナミックさときたら、本当にわくわくした。
上は姫の顔なのに、足さばきが男なのだ。
それらが打ち揃って動いてゆく迫力たるや、最高!見応えがあった。

・吉例顔見世大歌舞伎(歌舞伎座) 
通し狂言 仮名手本忠臣蔵
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2009/11/post_49-ProgramAndCast.html
11月22日、昼の部四段目から夜の部十一段目まで幕見。
仁左衛門さんが映画『最後の忠臣蔵』の大石内蔵助役に
決まったというニュースを聞いて、急遽見ておきたくなり、幕見の列に並んだ。
やっぱり品位といい、七段目のやわらかな色気と愛敬といい、素晴らしかった。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1345834213&owner_id=949383

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