『
プライベート・ウォー』
世界の戦場を駆けまわったジャーナリスト、メリー・コルヴィンの半生を描く。
監督のマシュー・ハイネマンがドキュメンタリー畑出身だけあり、臨場感や迫力が半端ない。
スリランカ内戦取材時に失明し、PTSDに苦しみながらも使命感に燃えるメリーの姿はジャーナリストの鑑そのもの。
ともすると戦場でしか生きられないという皮肉な点で『ハート・ロッカー』の主人公とも重なる。
主人公メリーを演じたロザムンド・パイク渾身の演技にひれ伏すのみ。
間違いなくキャリアのハイライトの一つであろう。
終始緊迫感溢れる戦場シーンが続くが、知らずに逃げ出したくなるほどのド迫力。
そうだからこそ戦争の恐怖を知らしめる意味合いがあるのだろう。
戦争で物事を解決したいと思う政治家はこの世界に身を投じてみたらいいのではないか。
ストーリー性の面白味には少々かけるが、“こちら側”では知りえない現場の生々しさに圧倒される。
麻薬戦争の『カルテル・ランド』やシリア内戦『ラッカは静かに虐殺されている』のドキュメンタリーを撮ったマシュー・ハイネマン監督もまた戦場という魔物に魅入られているのか。
ログインしてコメントを確認・投稿する