mixiユーザー(id:11939455)

2015年03月16日00:05

214 view

理系天才実在英国男子

 共に理系天才実在英国男子という共通項目のある映画を同日公開というのは(気持ちは分かるけど)狙い過ぎじゃないの?(笑)
しかも作品賞、脚色賞、主演男優賞、作曲賞とライバル部門多し(主演と助演の違いがあってもパートナー役のノミネートも)。

…ということでまとめて記載。ウッシッシ

==================================

『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』

 必要は発明の母とはよく言ったもの。
戦争に限らず、<情報を制する者が世界を制す>と言っても過言ではあるまい。
ナチス進行を食い止めるためにドイツ軍の暗号機「エニグマ」の暗号解析を試みる映画だが、戦争映画としてより天才アラン・チューリングの孤独に比重が置かれているようだ。
「機械に対抗するには機械だ」という発想で誰も見たことないマシンの開発に手を染めることが、その後の世界の思わぬ発展につながっているのは驚き。

 暗号解読の主要人物となるアラン・チューリングはちょっとツンで孤独な変人天才理系男子。
こういう役柄が似合うベネディクト・カンバーバッチはオスカーノミネートも納得で、まさに水を得た魚のようだ。
逆にジョーン・クラーク役のキーラ・ナイトレイのノミネートには少し首をひねる。(『はじまりのうた』ならともかく…)
この辺は作品の出来に引っ張られたかな?

 どうやってエニグマの暗号解読するのかというミステリーもさることながら、アランの抱える過去と秘密が重くのしかかる。
当初は暗号を解読することこそ戦争の正義であり大義と考えていたであろうが、実はその活用が難しいという<政治色>こそ戦争の戦争たるゆえんなのだろう。
複雑な要素を取り混ぜたお話には脚色賞受賞も頷ける。
なにより物語の最後に仕掛けられた“暗号”が解けた瞬間の切なさに涙する。

 しかし、一番の功績は“あの彼女”なんじゃないかと言う指摘は野暮ですか?(笑)

フォト


『博士と彼女のセオリー』

 世界的に有名な理論物理学者ホーキング博士の半生を描く。
私が存在を知った時、博士はすでに車椅子で機械を使った会話だった。
オーソドックスで略歴を知っていたら先は読めるくらいに伝記に肉付けした内容だと思うが、映像の美しさと俳優のうまさもあり最後まで飽きずに見られる。

 ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病ものでもあるが、一方では夫婦の愛の物語でもある。
それに比べ学者としての成功の道は案外とあっさりかたずけられた印象。
映画の大半は、難病との戦いに向けられる。

 冒頭とエンディングに工夫が感じられる。
後の車椅子生活と比較した冒頭のシーン、研究テーマを生かしたエンディング…、特にエンディングは少し懲りすぎかなとも感じたが、映画ならではの表現だろう。

 何はともあれ主演二人の演技に引き込まれる。
ホーキング博士を演じたエディ・レッドメインのソックリさんぶりも驚嘆だが、病気のために表情が乏しくなるだけに感情を引き出す妻役フェリシティ・ジョーンズの力は小さくないだろう。
絶望的な状況に心の支えがいかに大切かが如実に感じられる。
思えば、余命2年と言われたのに長く支えられたのには(道は違っても)同じくらいの知的感覚を持ちえたのも大きかった気がする。
ただ、2年経過時に何らかの演出が見られるかと思っていたのだが…。たらーっ(汗)

 監督は『マン・オン・ワイヤー』でアカデミー長編ドキュメンタリー受賞のジェームズ・マーシュ。
劇映画と両方手がける才人。
ホーキング博士を演じるレッドメインのアプローチが憑依的なのも、ドキュメンタリーを意識してのことだったのか。

 映像が夢のように美しいが、きっと博士には世界(宇宙)は輝きに満ちているのだろう。


 些細なことだが絵的な効果を狙ったのは分かるにしても、病院の廊下で個人的な診断結果を話すものなのか?(苦笑)

フォト


=======================================

 ※カンバーバッチもTV映画『ベネディクト・カンバーバッチ ホーキング』で博士を演じているらしいので機会があれば見比べてみたい。しかし、ベタなタイトル。(笑)


6 17

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年03月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記