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2014年05月04日00:06

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『サルヴォ』

『サルヴォ』@イタリア映画祭2014

 寡黙な映画。
言ってみればノワールものだが、マフィア映画というくくりより、特殊な状況でしか出会えなかった悲劇的男女の交わりを描く。

 組織の一員であり、ボスのためには疑問を持たずに冷淡な殺しを平気で行う男サルヴォが、偶然出会った敵の盲目の妹リタにより変わってゆく。

 ある種の寓話であり、至る所にメタファーが隠されている。
間借りしている主が満足に面倒をみずに囚われている飼い犬や、兄の庇護という名の下で囚われの身となっているリタにも思わず自身を重ねてみるサルヴォ。

 本来は証人であるリタは抹殺すべきなのだが、ヒットマンであることに懐疑心を持たず“盲目”だったサルヴォにとって彼女の身に起きた奇跡が「もしかしたら自分も買われるかも」という淡い希望につながる。

 冒頭から激しい銃撃戦が見られ、ストイックな立ち振る舞い、セリフを極力削り息詰まる長回しからも並々ならぬ臨場感とスタイリッシュさが感じられる。

 元々教師とジャーナリストをしていたという二人が長く脚本家を勤めたのちの共同監督作という。
分業の疑問はわくが、監督の段階以前に(つまり脚本執筆時点)問題点はぶつけ合っているので、現場ではスムーズだと語っていた。

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 資金集めに難航したらしく、イタリア国外にも出資してもらったという話で(エンドロールにはジャンヌ・モローの名前も!)、今回のカンヌでの受賞(批評家週間グランプリ)で報われたのではないだろうか。

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