『
殺人の告白』
日本でも迷宮入り事件はある。そしてその謎ゆえに想像力を働かせて面白い娯楽作品が生まれたりする。
<三億円事件>なんてどれほど小説や映画・ドラマに貢献しているか。(笑)
韓国でも1986年から1991年にかけて未解決の連続殺人事件があり、後年ポン・ジュノの手により『殺人の追憶』という傑作映画になった。
これは同じ事件を扱い<
もしも犯人が名乗り出てきたら…>の世界を創作したチョン・ビョンギル監督の娯楽作品。
事件が時効になったのをいいことに、不敵な笑みを浮かべながら名乗り出てくるふてぶてしい犯人イ・ドゥソク(パク・シフ)。
事件が15年前と考えると随分と若い印象に驚きを隠せないが、冷酷な
仮面の下に潜む秘密が気になる。
当時の担当刑事(チョン・ジェヨン)を表舞台に引っ張り出して、マスコミを巻き込み派手なパフォーマンス。
事件を綴った著作は大ベストセラー。一躍時代の寵児となるが、遺族から付けねらわれる…。
つくづく思うのは
韓国人の文化は<恨>に根付くものなのかも。
時として法律よりも重いものにも思えてならない。
それがエンジンとなって作品を貫き通している。
すわ『チェイサー』かと思うような追跡劇に手に汗握る(カーチェイスとバイオレンス・シーンは韓国映画らしい)が、トータルでは平均的な2時間サスペンス・ドラマを見た印象に近い。
ネタバレ厳禁タイプゆえ詳細は語れないが、時効を迎えるまで世間にバレなかった犯人像にはいささか説得力が欠ける気も…。(汗)
パク・シフとチョン・ジェヨン(『トンマッコルへようこそ』)の存在感が映画を引き上げている。
ログインしてコメントを確認・投稿する