『
イノセント・ガーデン』
生まれついた性質は変わらない。
それはマイナスではない、あるがままの自分を受け入れることが出来るなら自分の花をつけることが出来る。なにやら運命論的なものの言い回しで始まる映画。
一理あるかとは思うが、一方で可能性に対して閉ざされている印象も受ける。
果たしてそうなのだろうか?
『プリズン・ブレイク』で主演を務めたウェントワース・ミラーの脚本家デビュー作で、『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督のハリウッドデビューという異色の組み合わせ。
なんだかこれだけでもワクワクさせられる。
ウェントワース・ミラー曰く、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』の影響を受けたとかで、その痕跡が原題『Stoker』に現れている。
これはある一家にまつわる不可解な一連の出来事の話で、
言い知れぬ不安感や戦慄はなまじっかなホラーよりもずっと上。しかし一方ではラヴ・ストーリーでもある。ただ
歪んだ愛情にはやはり背筋が凍りつく。
これまで愛らしい役柄が多かったミア・ワシコウスカにとってはマイルストーンとなる作品かもしれない。(これからホラー系のオファーが増えそう…)
もうひとり不気味な存在感を示すマシュー・グードに『サイコ』のアンソニー・パーキンスの面影を見た思いがする。
音楽やクローズアップ、スローモーションなどが濃密な空間をこれ以上ないくらい盛りたてる。
最後をいかに読むかで分かれるかもしれないが、不変と思った資質でも外的要因で人は変われるチャンスがあるという僅かな希望を見せているようにも感じられたのだが…。
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