『
素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー』
いまでもアシモ登場時の衝撃を覚えている。
それまでのロボットのイメージを覆す(まるで人間が入っているような)滑らかな動き。
日本では介護ロボットの研究も進んでいて、この映画が長編初監督のジェイク・シュライヤーと脚本家のクリストファー・D・フォードが在学中にこのトピックを基に作った短編を下敷きにしているということらしい。(WEB情報より)
舞台は介護ロボットが当たり前になった近未来。
郊外に一人で住み、少し認知症の疑いが出てきたフランク。息子のハンターはそんな父を心配して
アシモのような介護ロボットをプレゼントする。
はじめは敬遠していたフランクじいさんだが、次第に打ち解けてゆき、若い頃の情熱を取り戻していくようになる…。
作品の鍵は<記憶>であろう。
少子高齢化が進む日本ではあながちフィクションとは思えない話で、記憶を失うことが重要なファクターになっている。
ユーモラスな味付けの奇妙な友情物語だが、健康のためには<生きがい>がいかに大切なのかがよく伝わる。
フランクの
健康第一にプログラムされているというロボットの設定が脚本に生かされていて、最後は少し切ない気持ちになる。
フランクが足繁く通う<古い図書館>や<古書『ドン・キホーテ』>のメタファーも的確で、半分ボケたフランクじいさんを演じる
フランク・ランジェラが実に素晴らしい。
図書館の司書を演じるスーザン・サランドンとのやり取りも作品に奥行きを与えている。
娘マディソンにリヴ・タイラー、息子ハンターにジェームズ・マースデン。
唯一モラル的問題が気になるが、主題がそこにあるわけじゃないので目を瞑ろうか。
監督はCMやミュージックビデオを手がけてきたという。それが頷ける映像美も◎。
8月10日より公開
第28回サンダンス映画祭 アルフレッド・P・スローン賞 受賞
2013年インディペンデント・スピリット賞 初脚本賞ノミネート
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