『
ヘイトフル・エイト』
これまで自分の趣味のジャンルにオマージュを捧げてきたタランティーノ。
今回は南北戦争の数年後の西部劇を取りあげ、自ら最高傑作と息巻いてる。
70mmフィルムで撮影し、音楽にエンニオ・モリコーネを迎えるという念の入りようにはタランティーノの笑い声が聞こえそう。
しかし、その割に話の舞台は小さい。
小さなボロ小屋が主な舞台となる密室ミステリーだから。
言われているように、今回のオマージュネタは『駅馬車』+『レザボア・ドッグス』+『遊星からの物体X』+アガサ・クリスティの有名小説…という感じかな。
面白いのは自身のデビュー作が含まれていることだ。(笑)
もしやネタ切れになってきた?
(エイトだけに、タコが自分の足を食っているのか?)
米国で大統領選が近くなると、選挙を意識した映画が目に付くことがしばしばある、
さすがのタランティーノも意識したのだろうか。そう読みたくなる箇所も…。
尺も長いし「オレ様映画」もいつものタランティーノ印。
その意味ではファンの期待は裏切らないのかもしれない。
タランティーノ映画といえば無駄に長いおしゃべりがある。確かに今回もよくしゃべる。
だが、わりと内容に即しているセリフが多かったのは意外。
キャストにカート・ラッセルが加わっているのは『遊星からの物体X』を、ティム・ロスが久々に出演しているのは『レザボア・ドッグス』をそれぞれ意識しているのだろうか?
(さすがに駅馬車のキャストで現役はムリか…苦笑)
曲者ぞろいのキャストの中で、とりわけ目に付いたのはデイジー・ドマーグを演じたジェニファー・ジェイソン・リー。終盤の見せ場をほぼ独占。
ミステリーの謎解きが見どころなんだろうけど、余り驚きはなかった。
トリックやミステリーに後出しジャンケンではサプライズは起こせない。
「全員ウソつき」とキャッチコピーにあるが、一番は監督かな。(笑)
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