『
ソロモンの偽証 後篇・裁判』
ソロモン王が神に懇願した言葉にこんな一節があるという。
「民を正しく裁き、善と悪を判断することができるように、このしもべに聞き分ける心をお与えください。」
何のことを言っているのかは、今はよくわかる。
前篇はいいところで引っ張ったなーと思った後篇がいよいよ登場。
やはり多少長くなってもイッキに見たかった。何事も熱気の冷めないうちが良い。
前篇を忘れかけている私のようなボンクラにはありがたい前篇の簡単なあらすじからスタート。
エンジンは温まっているとは言いきれないが、何とか流れには乗れそうだ。
前篇で
“キーパーソン”になるであろう人物が誰かなんて観客全員推測がついているだろう。
常に異分子がその任を果たすもので、その意味で意外性はないが、興味深いのは「なぜ」について。
なぜ、こんな回りくどい<段取り>を組まなければならなかったのか…そこにこそ隠された秘密がある。
少年を取り囲む様々な問題、人間関係だったり法律だったり…特殊な事情に押しつぶされそうな現在の状況をうまく脚本にしたためた印象。
自分たちの問題を他人任せにせずに解決しようという<裁判ごっこ>は、遊びを超えて人生の糧となる。
(行きつく先は“ここ”しかなかったのかもしれないが、フィクションなのに子供の口を借りて劇中のように語らせるのは少しズルいような印象も受けなくはないが…。)
カメラがどっしり構えているのが良い。
スピード感やサスペンス度を上げるためにクローズアップの細かいつなぎをしがちなところを大きな芝居を見せることに徹しているようで、好感が持てる。
やはり中学生を演じた若いキャストが光る。
特にヒロイン藤野涼子の目力は前篇を超えているのではないか。
大人のキャストでは<樹里>の母親を演じた永作博美が相変わらず上手い、特に間合いだろうか。
内容にピッタリだからと選んだのだろう。U2の「With or Without 」がテーマ曲として使用されているが、
対訳はつけるべきだったと思う。その部分では明らかに損をしている。
個人的に一番盛り上がったのは、前篇最後の後篇予告だったのはナイショだ。(笑)
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