まだ大人の事情は続きます。(笑)
試写会場は様々ですが、映画会社の試写室は作りがいいので願ったりかなったり。
日比谷にある東宝ビルのここは初めてですが、シートもゆったりしているし音響もいい感じ。
『
WOOD JOB! 神去なあなあ日常』
口先ばかりの行き当たりばったりで生きている主人公<勇気>。
楽して世渡りすることしか頭にない軽薄さ。
近年は<Iターン>とか言って田舎生活とかエコ生活とかロハスなど持てはやされているが、実情とはかけ離れているのではないか!?
大学入試に落第し進路が決まらず、偶然手にしたパンフレットの表紙モデルにあこがれ、安易な気持ちで林業の体験研修をすることになった。
何を隠そう我が実家も多少の山を保有している。
で、当然のように杉が植林されている。
子供時分に祖父に連れられて、雪解け後に倒れた杉を起こす手伝いをしたこともある。
もっとも今は材木を伐採して売れる金額よりも運送費のほうが高くつくというので、手つかずのままだが…。(苦笑)
そんなこんなで舞台となる山林地区は郷愁を覚える。
大きな違いは<子供の存在>か。
これほど子供がいるならこの村の未来は明るいに違いない。(笑)
閑話休題。
『舟を編む』の原作者・三浦しをんの『神去なあなあ日常』の映画化。田舎の生活の厳しさと、迷信にも似た信仰心をからませメガホンをとったのは『ウォーターボーイズ』の矢口史靖。
期待を裏切らない笑いと感動に包まれる2時間。
おそらく各地にあるであろう神事をスペクタクルなクライマックスに仕立ててあるあたりはサービス精神を感じる。
ヘタレな少年・勇気(染谷将太)が一年間の研修を経て一回りたくましくなるさまには共感を覚えることだろう。
また、
伊藤英明の“素朴”なアプローチも笑いを誘う。
矢口映画らしく、ウェルメイドな展開や小道具の使い方も実に心得ている。
笑いの中に日本が直面する
過疎、少子化、コミュニケーション能力といった問題点を包んでみせるあたりはさすがの手腕。
スケベな動機から始まった旅がスケベなクライマックスを迎えるのも、またヨシ。(笑)
試写会@東宝試写室 5月10日より公開
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