『
タイピスト!』@
フランス映画祭2013
温故知新とはこのことよ、徹底的に’50年代を意識したキュートでハッピーな映画が誕生!
ヒロインのデボラ・フランソワはまさしく現代に蘇ったオードリー・ヘップバーンのようである。
冒頭のタイトルバックからして往年のソール・バスを思わせる小じゃれた仕上がり。
この時点でワクワクさせられない人はUターン。(笑)
時代はまさに’50年代のフランス。
秘書としてはイマイチだが、タイピングの才能を認められ、負けず嫌いのボスのためにタイピング・コンテストで優勝せんと日々努力する女の子<ローズ>。
彼女の泣き笑いを当時を思わせる包装紙にくるんだ素敵なロマコメ。
実際に’20年代頃からメーカーの宣伝のためにタイプコンテストがあったそうで、それを知ったレジス・ロワンサル監督は『ロッキー』さながらのスポ根物にしたら面白いのではないかという発想を得たそう。
まさにボクシング・グローブのかわりにタイプに向かってダウンするまで打ち続ける姿はスポ根ものに通じる熱血と爽快感があると思う。
デボラ・フランソワ当人が半年間特訓を受けたというだけあるタイピングも見事の一言。
当時の稼動するタイプライターを必要数揃えるのは骨だったようだが、その甲斐あって楽しい映画に仕上がっている。
全体からあふれ出る
カラフルな色彩も作品にはよく似合っている。
どこからともなくヘンリー・マンシーニの音楽が聞こえてきそうだった。
当時のA・ヘップバーンの映画やビリー・ワイルダー、ヒッチコック作品などが好きな人に大、大、大オススメ!
(実際に様々な映画へのオマージュが散りばめられているようなので、探してみるのも一興かと思う。)
2013年8月、ヒューマントラストシネマ有楽町他 全国順次公開
ゲストには主役のデボラ・フランソワと監督のレジス・ロワンサルが登壇。

会場からも好感触を得たようで、ジョークを交えながら軽妙なトークに酔いしれたひと時。
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