値上げラッシュの中、劇場料金もいつの間にか値上げとか?
ま、全然行けないので関係ないけどね。
あれ、どうして涙が…?
とりあえず自宅では作業BGM的に流しているので、少々覚書を…。
『X エックス』
A24が贈るちょっと懐かしめのタッチのホラー。
そばかすヒロインが素肌にオーバーオールだけというファッションが何ともオシャレでカッコ良い。この辺のセンスがいかにもA24か。
劇中の老婆とヒロインが一人二役で老けメイクで出演しているのだが、これは(3部作という)次回作のヒロインがこの老婆の若い時代を描くからである。
どういう風に関連付けられるのかは未定だが、きっと面白い仕掛けを隠しているんだろう。
『川っぺりムコリッタ』
『かもめ食堂』『トイレット』の荻上直子監督作品。
思っていたよりもシリアスなタッチ。
過去の犯罪から更生しようとする山田(松山ケンイチ)は他人と関わらずに生きたいと思うのだが、そこへ何かとズカズカとデリカシーなく踏み込む隣人島田(ムロツヨシ)。
見ているこっちがハラハラするほどプライベートに遠慮なく入り込む。
だが強引な手法が山田の心を開かせてゆく。
ゴミの山の持つ意味、いつものフラットなカメラアングルなども十分“荻上監督らしさ”をにじませる。
『ハウ』
ハウという名の犬の冒険譚。
だが、犬そのものは特に変わらず、先々で出会った人々が“ハウ”によって人生を変えられてゆく面白さ。
動物感動モノとしては王道ともいえる内容で意外性には乏しいが小さな子供でも安心して観ることができる。
まずは“ハウ”の名演技が特筆すべき点か。
『神々の山嶺(いただき)』
夢枕獏の小説を漫画化した谷口ジローの作品をフランスでアニメ化。
(岡田准一、阿部寛の『エヴェレスト 神々の山嶺』と同原作)
いかにも海外のリアル系アニメらしいタッチの臨場感溢れる映像が見事。
つい引き込まれて見てしまう。
普段アニメを敬遠する人にこそ是非見て欲しい作品!
『シン・ウルトラマン』
やっと全編鑑賞。
確かに言われていたようにコマ切れのエピソードの積み重ねで、全体の一体感が乏しいのは惜しまれる。
TVシリーズをベースにしているためあえての配慮なのかもしれないが、どうだろう?
しかし、それ以外はよく撮影されていたと思う。
『シン・ゴジラ』『シン・エヴァンゲリオン』の庵野作品にしてはシンプルな語り口。
小難しいことをねじ込まないのはハードルを下げている。
『ブラック・フォン』
ジュブナイルタッチのホラー。
S・キングの息子ジョー・ヒルの原作の映画化。
さすがというか“この親にしてこの子あり”だ。(笑)
キング作なら『IT』に近い印象を受ける。
往年のロックリスナーとしてはスリリングさに効果をあげるPink FloydのOn The Runに胸躍る。
マスクに覆われてほとんど顔出ししないイーサン・ホークの演技にも注目。
『整形水』
韓国のアニメーション映画。
整形がごく日常的な韓国ならではといった題材。
韓国芸能界の闇に触れ、外見至上主義への皮肉は想定内だが、ブラックユーモアがクライマックスに向けて斜め上に突き進むのはあっけにとられる。(笑)
『破戒』(2022年)
島崎藤村原作の何度目かの映像化。
クライマックスの告白こそ“そこそこ”訴求力はあるものの、そこまでが冗漫に感じる。
古い作品を古いままのスタンスで取り組んでいるのではないかという疑問がわく。
よく言えば実直に向き合っているということだろうが。
『ビリーバーズ』
原作は山本直樹のコミック。
こういえば分かる人にはわかるだろうが、アダルト映画すれすれの内容。
原作マンガが描かれたのはオウム真理教の影響がまだ残るころ。
20年以上前の原作を今になって実写化。
さすがにオウムとすぐ結びつくかは世代によるだろうが、その分「カルト集団」の存在は一般化しているとも取れる。
とあるカルト団体の信者が3人無人島に残って何やら試験的なことを実践しているという内容。
男2人と若い女性一人という組み合わせから容易に推察がつくような性の問題が浮かび上がる。
“イワシの頭も信心”的な話だが、この3人のキャストが絶妙で筋の凡庸さ(笑)も忘れて見入る。
本来盛り上がるはずのクライマックスに主要3人以外が登場すると急速にしぼんでしまうことを思うと余計に3人のアンサンブルは成功していたと。
ただ一つ実写化が遅れて良かった点はヒロイン役の北村優衣と出会えたこと。
本作のブルーレイは家宝にします。(笑)
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