『
タイニー・ファニチャー』
ミニチュアの家具を前に不機嫌そうな表情で横たわる女性がポスターに映される。
本作の大人になれないタイニー、その人。
大学は出たけれど、まともに働かずにそれでも人一倍自尊心は高い。
母親からは自立することを急き立てられるが、屁理屈をこねるばかり。
実に痛い女子の話。
なにも女性に限った話ではなく、不毛なモラトリアムの延長を生きる。
「私だってやればできる。」
そう言い聞かせながら行動しない人間はごまんといるだろう。
書いている自分とて耳が痛い。(苦笑)
大筋ではある類型の青春ものであるが、特筆すべきはヒロインを演じるレイ・ダナムが監督・脚本を兼ねて、登場する母親も妹も実際の役柄で出ていること。
更には舞台となる家が実際の実家であるというのだからどこからどこまでがフィクションなのか。
(ちなみに妹は母親ソックリ)
数々のアイテムが意味深でレイ・ダナムの非凡さが伝わる。
なぜ母親はあえて娘に見つかるようなところに日記を隠していたのか…、観終ってジワリと思いが伝わる。
キービジュアルになっているミニチュア家具と横たわる姿も“子供の世界”から抜け出せないでいるヒロインを象徴しているかのようだ。
2010年SXSWグランプリ受賞。
配給のグッチーズ・フリースクール購買部(休校中)で5/31まで割引販売中。(なので買ってみた次第です。)
https://gucchisout.stores.jp/
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