公開直後に評判を聞いていたので時間が取れたら…と思っていたが、タイミングを逃していた8月最後の日に一日限定でWEB無料開放していたので利用させてもらった。
『
ウィー アー リトルゾンビーズ』
CMやMVを手掛けてきたという長久允監督らしい作品。
ゲーム画面、スタイリッシュな撮影、カラフルな色使いとポップでいかにも広告という印象。
だが、カフカの引用など随所に文学性を感じさせる側面も併せ持つ。
奇しくも同時期にそれぞれの理由で親を亡くした4人の子供たちの成長物語。
タイトルに〈ゾンビ〉とあるがホラー的な意味でのことではなく、大事な親を失っても感情をなくしたかのような子供たちの比喩。
長久允監督は決して悲壮感で盛り上げた描き方はせず、オフビートなタッチで今を見つめる。
なんでもござれの詰め合わせはまさにカオス状態だが、それも子供たちの状況を言い当てているようだ。
世の中から見捨てられた子供たちがゴミ処理場で“再生”されるなど随所に暗喩も光る。
このビートに乗れるか乗れないかで評価は別れそうだが、妙に主題曲のメロディが後を引く。
海外の映画祭で好評価を得たのは分かる気がする。
主演4人組よりも脇を固める豪華な俳優陣(佐々木蔵之介、工藤夕貴、池松壮亮、佐野史郎、菊地凛子、永瀬正敏)らに目が行く。
実名出演の音楽家には「おっ」となる瞬間も。
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