『
トイ・ストーリー4』
一線を超える。
これまでの『トイ・ストーリー』三部作から哲学的側面に踏み出した本作。
賛否がある理由は分かる。正直、消化するのに時間を要した。
これまでウッディやバズを愛してきたアンディも成長して自立し<おもちゃ遊びを卒業>してゆく。
ウッディらは他の子供に受け継がれてゆくことになるのだが、おもちゃはずっと誰かのものであるという不文律が存在していた。
まさにおもちゃにも選択肢を与えているところにシリーズ史上画期的な出来事なのだろう。
日本より海外で受け入れられたのはごもっともと言えようか。
おもちゃ仲間を守る<ウッディ>にとって、自分を無価値と判断する手作りおもちゃ<フォーキー>の存在は改めておもちゃの存在意義を問う。
時代を示すようにボー・ピープが強い女性キャラとなって帰ってくる。(…とともに脱ジョン・ラセターを表すのか。)
仲間のおもちゃを救うためのアクションは今回でも描かれる。
しかし真の見せ場はその先にある。
生きることの意味そのものへの挑戦。
だからこそ彼らは消えない傷を負うのではないか。
1作目はフルCGという記念碑的作品だったが、本作では技術的に隔世の感がある。
光や質感の極まった映像はリアル以上のリアルささえ感じてしまう。
人間が成長するように、おもちゃも成長する。
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