『
海獣の子供』
五十嵐大介の原作コミックは未読ながら、『鉄コン筋クリート』などのSTUDIO4℃が制作というので興味を持って劇場へ。
まずは独特の映像表現に圧倒される。
あえて線を重ねてゴリゴリと描かれたキャラクターデザインは今の潮流からみれば異端かもしれない。
コミックでこそ生きる絵柄にも思うが、アニメスタッフの執念ともいえる製作に愛情と熱意を感じる。
他人と協調しにくいヒロインがジュゴンに育てられたという人間の子供と交わることで成長するひと夏の冒険物語。
アニメーション作品ということと、メインビジュアルから子供向けと思ってみると驚かされる。
どことなく『2001年宇宙の旅』にも通じる世界の根源と人間の係わりあい、哲学的な含みを持たせた題材に置いて行かれるが、そこもSTUDIO4℃らしいといえば“らしい”。
ただ、そこまで難解(謎だらけ)であることを是としているなら劇中の説明セリフは一考あっても良かったか。
良くも悪くもポカーンとさせられる作品で、賛否は分かれるだろうが、独特の映像美だけでも一見の価値はある。
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