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2019年01月13日01:04

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『First Reformed』

『First Reformed』

 米ローリングストーン誌が選ぶ「2018年の年間ベスト映画 TOP20」で8位に選ばれた『First Reformed』。
これも近年の性的な作品で良作を輩出するA24の作品。
日本公開もあるかとは推測するが、日本の配給会社を持ってないので遅れるかもしれない。
(同スタジオ作の『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』は本国より1年半くらい遅かったし…)
BFI(英国映画協会)が出版する「Sight & Sound」では5位。と高評価。
(ちなみに1位は両方とも『ROMA/ローマ』
http://amass.jp/114528/
https://www.bfi.org.uk/best-films-2018

 『タクシードライバー』のポール・シュレイダー監督が自身の総括として古典へ挑戦した一作。
なんでもベルイマンの『冬の光』をP・シュレイダー風に創出しているのだそう。
(『冬の光』は未見)

 ニューヨーク州郊外にあり250年の歴史を誇る由緒ある第一改革教会。
元従軍牧師で現在はそこで牧師を務めるトラー(イーサン・ホーク)は、息子を亡くした悲しみに暮れていた。
ある時、彼は信者の一人であるマリー(アマンダ・サイフリッド)から、過激な環境保護活動家である彼女の夫のことで相談を受けるのだが…。

 何とも挑戦的な映画。
信仰は人を救えるのか。
欺瞞で真実をすり替え傲慢な権力者とその庇護の下で救済を説く教会の矛盾。
絶望が与える希望とはいったいどういう理屈なのか。

 名脚本家が考え抜いただけあり一つ一つの台詞が意味深長。
4:3のクラシックな(そして窮屈な)アスペクト比は息苦しさを示す。
白と黒、真実と欺瞞、右と左と言ったようにシンメトリーや対比する構造が随所に見られる。
人工的な光源を排した映像は古い絵画を見るような印象も与える。

 それぞれ名前が聖書に由来するのも詳しい人が見れば意図するところも読み取れるのではないか。
病に侵され、現実と理想の間でもがき苦しむトラー牧師の姿は十字架を背負わされた聖人に他なるまい。
重苦しい中にかすかに差す光に希望が感じられる。

 トラーを演じたイーサン・ホーク渾身の演技に圧倒される。
彼の代表作の一つとなるだろう。

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香港・スペイン盤BDに日本語収録。



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