昨日、帰ってきました。
この正月は雪がほとんど降らなくて助かりました。
子供の頃の積雪量を思うと温暖化しているのだと思えてなりません。
雪害は雪国に住む人にとって深刻ですが、ここまで少ないと寂しいようでもあります。
少し驚いたのは、最寄り駅に券売機がなくなっていたこと。
かなり前に無人駅になって、冷暖房もない状態ではありましたが、とうとう券売機すらなくなった…。
これ以上過疎化できないくらいの過疎になってます。
かくなる上は《太川・蛭子 ローカル鉄道寄り道の旅》でも来てもらうしかないか…。
さて、年末から年始にかけてみたTVや映像ソフトなどを取り留めもなく記しておきます。
帰省直前にWOWOWで
『ダウンサイズ』を見る。
劇場では見なかったのだが、前半は少し後悔するくらいに楽しめた。
ただ後半になると失速を感じて、行かずに済んで良かったのか…などと。(笑)
人口増加や食料問題など現在の社会問題が寓話的に語られていて見どころもある。
物足りないのは、小さくなった人たちとフルサイズの人との間でスケールの差を生かしたエピソードがほとんど見られない点。
妻との顛末も消化不良。
大晦日に民放BSで
『ストリート・オブ・ファイヤー』を放送していた。
未見だったので、カットはあると知りつつ眺めていた。
途中うとうとしてしまったため余計に短い物語になってしまったが、それでも熱狂的なファンがいるのは分かる気がする。
それと同時に80年代特有の気恥ずかしさも感じた。
チャンネルを変えると紅白のラスト。
「勝手にシンドバッド」でユーミンがチューしている場面が大写しになる。
話題の米津も見なかったなぁ。
正月の帰省で見ようと思っていたのは『クリード』の続編に備えて
『ロッキー』シリーズの下調べ。
『ロッキー』は最初と最後しかまともに拝見していない。
『ロッキー2』はいかにも続編としての続編らしさを感じる。
ロッキーとアポロ・クリードという人気キャラクターの力で楽しませようという作り。
それが良くも悪くもその後を支配する。
1作目ではライバルだったアポロを友人にしてしまったがために、何かあるごとにアポロが後ろ盾となってロッキーを励ます。
(ここが『クリード』1作目の下地なのだろう。)
無理矢理という印象の3作目を通過して、ドラゴの登場する4作目は時代が80年代で『ストリート〜』と同じくMTV時代のセンスを否が応でも匂わす。
ほぼ軽いノリの映画だが、ペレストロイカを思わせる演出と新たなアクションスター<ドルフ・ラングレン>を輩出したことだけは評価できる。
(5は未見)
NHK−BSで
『ミッション・インポッシブル』シリーズ特集を放送していた。
1本目を途中から見たが、やはり1作目が好き。
これぞスパイ映画。カット割りからテンポとデ・パルマらしさが感じられる。
しかし、2作目に入るとだれる。
前作のきりっとした印象が薄れ雰囲気で話が流れて行っているように思える。
早い段階で鑑賞終了。
もはやアクション映画になってしまったこのシリーズが最初のようなスタイルに戻ることはないだろうな。
『トゥルー・ロマンス』も初鑑賞。
これもカルト的に信者がいる映画で、それも頷ける。
脚本がタランティーノというのは知られているが、いかにも彼らしい畳みかける台詞とウンチク。
まだ小さな役で出演していたブラピがサイコー。(笑)
もうこんなチンケな役柄を演じてはくれないだろうな。
まとまりは今一つだが、勢いとキレは感じる。
『ピクニック at ハンギング』
これまた有名な作品。
最初発売されたDVDも所有していたが、中々プレイヤーにかかることはなく、いつしか季節は流れて(笑)ブルーレイの登場を待つことになった。
今ではディレクターズ・カット版しか正式な作品としては認められていないが、オールドファンや出演者には不満があるらしい。
(オリジナル版も特典として収録されているので、いつか見てみよう。)
有名な作品、評価の定まった作品というのはなるほど確かに力がある。
筋に整合性がなくても意味が不明であってもどこか印象に強く残るものがあるというもの。
のちに『ヴァージン・スーサイズ』にも影響を与えたといわれるのも納得。
ともかく映像の美しさとパンフルートの幻想的な調べは特筆もの。
なにより
ミランダですよ。ああ、ミランダ、ミランダ!
『M★A★S★H』
普段は字幕で鑑賞しているが、実家でノンビリ見るには吹き替えが楽ちんでいいのですよ。
TV放送時の吹き替えが収録されていて、欠損部分はオリジナル音声と字幕という構成。
当時、TV放送でどこをカットしていたのか如実にわかる。
血が噴き出す手術シーンがことごとく字幕。
しかし、これでは戦争を題材にした軽いコメディにしか受け取られないのではないか。
笑いの中にもしっかりと反戦がうたわれているのが伝わらないきらいも…。
本作で主要人物を演じる若き日のドナルド・サザーランドが貴重か。
これを契機にスターへの階段を上ってゆく。
監督のロバート・アルトマンはかなり自由人(?)らしくあまり細かなことに縛られない人物だったようだ。
ハリウッド10に名を連ねたリング・ランドナーJr.を脚本家に据えて、名誉挽回のチャンスを与えたところまでは良かったものの、現場ではアドリブだらけでほとんどオリジナルの台詞が残っていなかったという。
それに怒り心頭になったランドナーJr.だが、結果的にアカデミーで脚色賞を受賞という皮肉なことになる。
具体的な台詞に残っていなくともスピリットは残せたのだろう。
面白かったのは日本がチラりと出るのだが、いかにも“あの時代”の微妙な日本。
007の『二度死ぬ』を思い出すようでもあるが、「日本はどうだった?」と日本滞在の想い出を聞かれた男性の医師が「歌舞伎役者と寝た」という発言は「芸者」と言いたかったのではないか。歌舞伎役者では意味が変わってくる。(笑)
『ハリーとトント』
これもTV吹き替え収録のバージョン。
こちらのカットは実に細かくて驚く。
カットしながらもなるべく多くのシーンを残そうと努力している印象を受ける。
…なので同じシーンでコロコロ言語が変わって落ち着かない。(苦笑)
主演男優賞受賞は納得。
音楽は後に『ロッキー』を手掛けるビル・コンティ。
フェリーニの
『8 1/2』も初鑑賞。
名画なのは百も承知だが、逆にハードルが高くて手を付けずにいた。
きりりと引き締まったモノクロの映像は時を忘れる。
一度見ただけで全ては理解できない難易度は感じるが、名画として語り継がれる所以は理解できなくとも伝わってくる。
こういう映画は大事に見たいとも思った。
幻と言われるラストについての考察が特典映像にたっぷりと収められていて興味深い。
現存しないというもう一つのエンディングを見たくないかと問われたらウソになるが、おそらく本作のラストで正解だったろう。
フェリーニの他の未見作品も早めに見たいと思わせられた。
『マッドボンバー』
うっすらと記憶がある。たぶん昔TV放送で見たのだと思う。
目覚まし時計やモンタージュのシーンは初めて見た気がしない。
爆弾魔チャック・コナーズの顔つきのインパクト大。
旧作以外も少し拝見。
日本では劇場未公開の
『デンジャラス・プリズン ―牢獄の処刑人―』。
『トマホーク ガンマンvs食人族』(こちらも未公開)のS・クレイグ・ザラー監督によるクライム・スリラー。
重めのアクションが特徴か。
『トマホーク〜』も痛そうだったが、本作は鼻を突きそうな牢獄の悪臭や汚さも加わる。
見る人を選ぶ作品だが、これはこれで《あり》だと思うほど作家性を感じる。固定ファンはつきそう…。
『イングリッド -ネットストーカーの女-』も未公開映画。
SNS時代を象徴するような作品で手軽にスターになれるが一方で薄っぺらさも同居。
ストーキングする狂気の女に共感はしにくいが、それはこの時代性なのか。
インスタ映えで浮かれる世間に眉を顰める人には頷ける点も多いか。
原題はIngrid Goes West。
フロンティア・スピリットの西部開拓を思わす言葉だが、《西に行く》以外に《破滅する》という意味合いもある。
そのニュアンスが出ていない邦題は薄っぺらいと言わざるを得ない。
こうしていろいろ見てみると、やはり評価される作品は好むと好まざるとに限らず<力がある>。
今年は昨年以上に劇場鑑賞を抑えないとならない状況だと思うし、ちょうどいい機会なので箪笥の肥やしを少しでも解消していきたい。
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