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2018年11月10日02:50

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『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』『ボヘミアン・ラプソディ』

 音楽もの二本。
フリーパス発動の1本目に選んだ(というか最終日だった)のが『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』。

 あまり芳しい評判を聞かなかったが、ベラーズと付き合ってきた前2作のこともあり、「フリーパスなら…」という感じで鑑賞。
…だったのだがいきなり「無料鑑賞用の座席数を使い切っている」ということで目当ての上映時間帯が空振り。
仕方なく次回枠を予約したが、その後の計画が崩れてしまった。
やはり上映館が少ないのと、最後だから私のように駆け込み客もいるのだろう。

 さて、大学アカペラ部の<ベラーズ>が卒業後にどうなったのか。
それぞれが社会人の道に進んでいるものの、理想とは隔たりがある。
はみだし・落ちこぼれたちの社会人編といった内容であるが、ともかく冒頭から驚く。

 ジャンルが変わっているのだ。
1作目から2作目のバトンタッチは出演を兼ねるエリザベス・バンクスだったからテーストは保たれていたと思うが、本作はアクション映画。
それも『ダイ・ハード』か、007かと言った趣に仰天。
最終作のメガホンをとったのはOK GOのMV「Here It Goes Again」(ランニングマシンのやつ)で有名になったというトリッシュ・シー。
長編2作目では少し荷が重かったか。

 あくまでもアカペラにこだわった前2作に比べて、本作では楽器が堂々使われる。
その<自由さ>を評価できるかどうか。(ルールを破りたかったのか)
太っちょ<エイミー>の思わぬ出自も語られるあたりに新鮮味は感じられるが、かなり強引に着地をさせる。

 最初から本作を見せられたら「それなり」に楽しめただろうが、『ピッチ・パーフェクト』シリーズの続編としては疑問が残る。
それでも最後だからと点は少し甘くなるが…。



『ボヘミアン・ラプソディ』

 まだ記憶に残る故フレディ・マーキュリーの半生を描く。
後半だけとはいえリアルタイムでQUEENの活躍を知っているだけに記憶に刻まれた様々なシーンがリンクしてウルウル来てしまった。

 監督交代でドタバタがあったそうだが、ブライアン・シンガー監督は自身がゲイゆえフレディにどこか重ね合わせて演出したのだろうか。
メンバーに扮した俳優たちはそれぞれ“いい仕事”をしているが、フレディを演じたラミ・マレックのなり切りぶりは一見の価値がある。

 曲の歌詞に合わせた筋運びもミュージカル劇風で、場面にも歌詞が反映されているような描写も見て取れる。
何よりも当時の時代性の再現はかなりのもの。
スタジアム名の表記に使われるテロップ文字の書体までが当時の流行の“それ”だったりする。

 有名人の伝記もので、比較的オーソドックスな作りゆえ驚くようなことはないが、やはり名曲を持っているのは強み。
当時を知らない若い世代がどう思うのかは不明だが、少なくともQUEENの曲に親しみを感じていた世代にはライヴ・エイドのステージは感涙必至だろう。
(もっとも劇中でBBCの放送を口パクと非難していたのに、本作で口パク演出をしているのは皮肉。だが、フレディの声は唯一無二なので致し方ないか。)

 ただ、ブライアン・メイがプロデューサーなので冒険は出来なかったのか。
エイズ感染で亡くなったことはあまりに有名だが、その割にきわどいシーンを避けた印象も…。

 クライマックスシーンの尋常じゃない盛り上がりは曲の輝きでもある。


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