『
ダンガル きっと、つよくなる』
苦心の跡が垣間見えるサブタイトルには何とも言えないが、それだけこの国ではアーミル・カーンは『きっと、うまくいく』で認知されているのだろう。
レスリング版『巨人の星』と言ってもいいくらいのスパルタ教育の父をもったギータとバビータ姉妹の実話をもとにしているという。
日本でも浜口親子の例があったように<家族愛>を感じる娯楽映画に仕上がっている。
インドでは女性の地位は極めて低い。
自立することは“夢のまた夢”という中にあって、娘にレスラーとしての資質を見出した父親が周囲の反対を押し切ってたたき上げる。
自身がかなえられなかった親の夢を勝手に背負わされるなんて理不尽だと思うが、そこから見せるターニングポイントには泣かされる。
アーミル・カーンの肉体改造が話題になっているが、確かに27キロの体重増減はVFXかと見誤りそう。
劇中でギータとバビータ姉妹のレスリングはキャスト自身が演じているそうだが、ふと疑問に思ったのは、<俳優にレスリングを教えた>のか、<レスリングやスポーツ経験がある子に演技を教えたのか>…だったが、答えは前者ということ。
かなり激しいタックルもあるので、これはかなり驚きだ。
(最後のギータ選手の対戦相手にはもう少し絞って欲しかったが。)
軽妙な笑いと感動的な涙の起伏が絶妙で140分が短く感じる。
母親に一つ見せ場が欲しかったと言ったら贅沢だろうか。
姉妹の功績はインドのレスリング史に留まらない。
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