タイプは違うが、同じように女性が戦う映画を続けてみたのでまとめて…。
『
アトミック・ブロンド』
近年流行なのだろうか、80年代のヒットソングに乗ってスタイリッシュな映像が繰り広げられる。
80年代に起きた東西冷戦の終結の時代を舞台にしたサスペンスアクションで、シャーリーズ・セロン演じる女スパイ<ロレーン・ブロートン>のプラチナブロンドが嫌でも80年代に活躍したブロンディを想起せずにいられない。
ある意味、ジェイソン・ボーンの女版とも(ジェームズ・ボンドと言い換えても可)言えるガチンコ勝負のアクションシーンに痺れる。
特にワンカットかと思われる長回しは必見。
戦いながら血のりやアザが増えていくのはどういうテクニックなのだろうか。
余りにキレイに動くので見とれてしまうが…。(VFX処理されているのだろうが、これは見応えある見せ方。)
まずはシャーリーズ・セロンありきの映画。
ふりまかれた映画の小ネタや懐メロにも思わずほおが緩む。
しかし、東西冷戦の終結で一番貧乏くじを引かされたのは、ロレーンかもしれないと思うと一抹の寂しさも…。
『
女神の見えざる手』
今、まさに問題視される銃規制の問題。
そこに真っ向とメスを入れる社会派娯楽作。
ハリウッド映画の宿命か、トリッキーな作りとエンタメ要素が逆に縛り付けているような印象もなくはないが、緊張感あふれる裁判の様子などの描写は見事なもの。
オリンピック誘致などでも取り上げられたが、ロビイストという存在。その駆け引きの面白さをエンタメに昇華している。
銃規制をめぐる頭脳戦には脚本の巧みさと演技力の確かさに舌を巻く。
(ジョン・マッデン監督も初脚本というジョナサン・ペレラ共にいい仕事ぶり。)
目的達成には手段を択ばない実にイヤな女性が主人公だが、ジェシカ・チャスティンの魅力もあり最後までグイグイと引き寄せられる。脆く崩れそうで踏ん張る姿は綱渡りのそれに近いかもしれない。
相手を見据えて決して視線をそらさないチャスティンの眼光にしてやられる。
ところで、どちらも化粧のシーンが冒頭にある。
これは受け売りだが、化粧は女性が戦いの場に出向く際の武器か鎧のようなものに違いないだろうという推察。
男なら拳銃の手入れをして弾を込める代わりに、彼女らは真っ赤なルージュを引くのだ。
だから世の男性諸氏は女性の化粧の待ち時間に文句を言ってはいけない。
無理解な世間の風に負けない準備をしているのだから。
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