何とかTOHO系で上映している間に滑り込み。
気になっていただけに見られて良かった。
『
幼な子われらに生まれ』
きっとこれからは本作のように家族形態は多様化するのだろう。
重松清の小説の映画化で、荒井晴彦による脚本が良く書けていると感じた。
再婚同士でどちらにも娘が存在しているという共通点。
ナーバスになりがちな年頃の娘にとって生みの親と育ての親という問題がいたずらに未来予想図に影を落とす。
養子や再婚が当たり前の国ならまた違うのだろうが、日本ではまだまだ血のつながりを重視する傾向にあるのではないか。
再婚して血縁じゃない子…となると世間の偏見が潜む。
その空気は幼い子供に重くのしかかる。
誰しも自分が可愛い、だから“不器用な自分の都合”を知らずに押し付ける。
やがて亀裂が大きくなって気が付き振り返るが、すでに手遅れ。
そんな人生について回る後悔の念が今の社会問題を反映する。
日常的設定の中に深い洞察力と繊細な人間描写を織り込んでいて、中々見応えあるドラマだった。
ハンディカメラの使い方やメタファーも臨場感ある物語づくりには効果的だったと思う。
子役が実に上手くて驚く。
三島有紀子監督は即興というか反射的演技を要求していたそうで、それができる子役選びだったという話に頷く。
ただ過去シーンの浅野忠信は少し無理を感じたが、仕方ないか。(笑)
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