少し前に韓国盤で購入したのだが、日本公開されるとは思いもしなかった。
韓国盤DVDには日本語字幕がついているという情報だったから購入に至ったのだが、メニュー画面がハングル文字だけで困った。(何とかたどり着けたが…苦笑)
『
空と風と星の詩人 尹東柱の生涯』
韓国では国民的人気を誇る<尹東柱(ユ・ドンジュ)>の伝記映画。
残した詩とともに彼の生涯を『王の男』のイ・ジュニク監督がモノクロ映像で切り取る。
朝鮮半島が日本統治下頃の話なので、今の時代から見ると双方の立場で微妙に齟齬はあるかもしれないが、弾圧的色合いの濃い治安維持法の怖さと横暴な力に屈しない崇高な魂は国や時代を超える。
初めて知る人物であるが、日本でも詩集は翻訳されている。
韓国では日本に抵抗した詩人という位置づけらしいが、映画の中のドンジュは政治色とは離れ文学を愛する平凡な好青年に思える。
時が違えばその夢もかなえられたかもしれないが、治安維持法の元で市民を弾圧していた時代。
いとこのモンギュが政治思想色強かった不幸も重なったのだろうか。
いくら才能があっても世に発表する手段がないもどかしさは想像に難くない。
どこまでも純粋な芸術家であろうとする姿は胸に迫るものがある。
韓国ではドンジュの詩を政治的に解釈する向きもあるようだが、私見ではそれは馴染まない気がする。(解釈は人それぞれでいいようにも思う。)
ドンジュは日本に留学していて劇中でも京都などが描かれるが、これはちょっと微妙…。(苦笑)
予算が足りなかったのかなぁ…。
もちろん日本人の役も登場する。
明らかに違う人種が演じているのは少々無理を感じる点もあるが、日本から参加したエリート刑事を演じた在日(という話)のキム・インウは大熱演。
ある意味、ステレオタイプの表現ともいえるが、迫力はある。
ドンジュの不幸は<共謀罪>なる法律が通ってしまった今の日本では過去の話ではないのでは?
邦題はドンジュ詩集の題から…。
7月22日より シネマート新宿などで公開。
俳優のセリフでおかしな日本語はチラホラあったが、意外といっては失礼かもしれないが字幕の日本語は割とキチンとしていた。
蛇足ついでにいうと舟木一夫の青春映画が浮かんでしまった。主人公の俳優写真、似てないかな?(笑)
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