仕事が忙しく、今年のイタリア映画祭も『ワイスピ』もお預けになりそうな今日この頃。
もうだいぶ時間がたったけど、少し前に見ていたので一応上げときます。(苦笑)
『
パッセンジャー』
目的地到着前に不運にも目覚めてしまった男女二人の孤独なサバイバル劇を予告編で見た時には星野之宣の『はるかなる朝』のような話かと想像していたが、もっと人間の弱い側面を見せつけられた作品だった。
はるか120年の宇宙航行の先に向かうノアの箱舟を思わせる船名が『アヴァロン号』で、眠れる美女の名前が『眠れる森の美女』と同じオーロラで、『シャイニング』や『ゼロ・グラビティ』を思わせるシーンがあったりして…と狙いは分からなくもない。
いかにもハードSF風の宇宙船のデザインを見ても悪くはないのだが、デジャヴを禁じ得ないのも事実。
製作費の大半がジェニファー・ローレンスとクリス・プラット主演二人の出演料だという噂も聞くが、確かにほとんどこの二人の芝居で成立させているため重要性は高いし、期待にも応えていると思う。
特にジェニファーの貢献度の高さは虚構を支える。
船内でも存在する格差社会の縮図から『ロミオとジュリエット』のような関係性を描きたかったのだろうか?
聖書を思わせる点も新たな神話の誕生を目指したのだろう。
ただ、本作の“正解”は“並行世界”にこそあったのではないか。
いろいろ抜け落ちている伏線やご都合主義、唐突な“その後”に違和感を覚える。
(重力発生の仕組みがイマイチ分からないけど、宇宙遊泳中に汗がしたたり落ちるのはまずいのでは?…苦笑)
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